妊娠中の冬は、肌の乾燥が気になる季節。
「いつも使っていた化粧品が合わない…」
「かゆくて眠れない…」
そんな悩みを感じたことはありませんか?
妊娠中はホルモンバランスの変化によって肌がデリケートになりやすく、乾燥によるかゆみや妊娠線ができやすくなります。さらに、冬は空気が乾燥しているため、対策をせずに過ごすと肌トラブルにつながることも。
でも大丈夫。
少しの工夫で、乾燥に負けない心地よい毎日を送ることができます。
この記事では、妊婦さんが無理なく実践できる「冬の乾燥対策」をご紹介します。体にも心にもやさしい、7つのポイントをまとめました。
1. 室内の湿度は50~60%をキープしよう
まずは、お部屋の空気から整えることが大切です。
エアコン暖房だけでは、空気がとても乾燥しがち。湿度が40%以下になると、肌の水分が奪われやすくなります。
湿度を保つには…
- 加湿器を活用する
- 濡れタオルや洗濯物を室内に干す
- 観葉植物を置く
など、無理のない範囲で湿度を調整してみましょう。
2. 暖房器具は「使い分け」がカギ
乾燥を防ぐには、暖房器具の選び方にもポイントがあります。それぞれの暖房器具の特徴を知って、賢く使い分けるようにしましょう。
床暖房
空気を乾燥させにくく、部屋全体をじんわり温めてくれる理想的な暖房。導入が難しい場合もありますが、床に近い暖気は身体にもやさしいです。
こたつ・ホットカーペット
座って過ごす時間が多いときは、乾燥しないこたつやホットカーペットがおすすめ。肩周りが冷えないよう、毛布などで上半身も温めましょう。
オイルヒーター
寝室には、風を出さないオイルヒーターが安心。ホコリを舞い上げず、空気を汚さないので妊娠中にもやさしい選択です。就寝前にスイッチを入れておくと快適に眠れます。
3. 白湯で、内側からうるおす
寒い季節は、ついつい水分補給を忘れがち。
でも、妊娠中は体内の水分量が少なくなりやすく、意識してこまめに水分をとることが大切です。
おすすめは「白湯」。
お湯に近い温度のお水は、体を冷やさず胃腸にもやさしい。カフェインを避けたい妊娠期にもぴったりです。
「白湯なんて味がしない…」と思うかもしれませんが、慣れるとほっとする味に。私自身、妊娠中は白湯を水筒にいれて持ち歩くのが日課になっていました。
4. お風呂の温度と洗い方を見直す
冬のお風呂、気持ちいいですよね。
でも、熱すぎるお湯は肌のうるおいを奪ってしまいます。
- お風呂の温度は 41℃以下 に
- 顔や体を洗うときは 38℃くらいのぬるま湯 がベスト
さらに、洗顔料や石けんはしっかり泡立てて、泡でやさしくなでるように洗いましょう。ゴシゴシこすらなくても、きちんと汚れは落ちます。
5. お風呂上がりの保湿は「5分以内」
お風呂上がりは、肌からどんどん水分が逃げていく時間帯。
だからこそ、保湿はスピード勝負!
私は「顔も体も1本で済む」保湿ゲルを使っていました。
ポンプ式で、バスルームのすぐそばに置いておけば、出てすぐワンプッシュ。肌がしっとりしたまま保てて、とてもラクでした。
※使用する化粧品は、肌に合ったもの・全成分表示を確認のうえ選んでくださいね。
6. 妊娠線対策にも「保湿」が効く
妊娠線は、皮膚が急激にのびたときに起こる断裂。
乾燥した肌は、柔軟性が下がり、妊娠線ができやすくなるといわれています。
「ちょっとかさつくな…」と感じたら、すぐにケアを。
こまめな保湿は、妊娠線だけでなく肌のかゆみや粉吹きの予防にもつながります。
妊娠線ケアはいつから?どこまで?保湿のポイントとおすすめアイテムをまとめました。
→ 妊娠線ケア、始めるなら今!タイミングと続け方のコツ
7. かゆみが出たら、まず冷やして。薬は自己判断せずに
乾燥が進むと、かゆみを感じることも。
つい掻いてしまいたくなりますが、肌に傷がついて悪化してしまうこともあります。
そんなときは、まず「保冷剤で冷やす」のがおすすめ。
一時的にかゆみが落ち着くことがあります。
私はかゆみを感じたら、タオルで包んだ保冷剤で冷やすようにしていましたが、心なしか痒みがラクになるような気がしていました。
それでも治らない場合は、市販薬に頼る前に病院へ。
皮膚科で妊娠中であることを伝えれば、妊婦さんにも配慮されたお薬を処方してもらえますよ。
実際に私が妊娠中に試してよかった“冷やしケア”と、皮膚科で処方された薬についてまとめています。
→ 妊娠中のかゆみ対策|自宅ケアと病院の相談タイミング
妊娠中の乾燥対策は、自分を大切にする時間
妊娠中の肌や体は、いつも以上に繊細でデリケート。
だからこそ「丁寧に自分をケアする時間」は、ただの対策以上に、心を落ち着かせてくれる時間になります。
毎日は忙しいけれど、無理せずできることから少しずつ。
心地よい冬を過ごすヒントとして、ぜひ今日から取り入れてみてくださいね。
妊婦さんの冬の乾燥対策 Q&A
Q1. 妊娠してから肌が敏感になった気がします。今まで使っていた保湿剤でも大丈夫?
A.妊娠中はホルモンバランスの変化で、肌質が変わることがあります。今まで刺激がなかったアイテムでも、ピリつきやかゆみを感じる場合は一度使用を中止しましょう。敏感肌向けの低刺激タイプや、無香料・アルコールフリー処方のものを選ぶと安心です。
Q2. お風呂上がり、すぐに保湿しないとやっぱりダメ?
A.はい、お風呂上がりの5分以内が保湿のゴールデンタイムといわれています。肌がまだ水分を含んでいる状態で保湿剤を塗ることで、うるおいをしっかり閉じ込めることができます。
お風呂場に保湿剤を置いておくと、忘れずに使えて便利ですよ。
Q3. 加湿器がない場合、湿度を保つにはどうすればいい?
A.加湿器がなくても、濡れタオルを部屋に干す、洗濯物の部屋干し、お湯を入れたボウルを置くなどで簡易的に湿度を上げることができます。室内に観葉植物を置くのもおすすめです。
湿度40〜60%を目安にすると、肌にも喉にも快適な空間になります。
Q4. オイルヒーターって本当に乾燥しないの?
A.はい、オイルヒーターは温風を出さずに部屋を暖めるタイプの暖房器具なので、エアコンのように空気を乾燥させることがありません。ホコリも舞いにくいため、肌にも喉にもやさしい暖房方法です。
ただし、電気代がやや高めなので、寝る前の1〜2時間だけ使う、タイマー機能を活用するなどの工夫があると安心です。
Q5. 妊娠中の「かゆみ」って保湿だけでよくなるの?
A.軽い乾燥によるかゆみなら、保湿ケアで改善することもありますが、赤み・湿疹・強いかゆみがある場合は皮膚科を受診しましょう。妊娠中でも使える**処方薬(塗り薬)**を提案してくれることが多いです。
「我慢しすぎず、気になる時は相談する」ことも大事なセルフケアのひとつです。
\妊娠中の暮らしを、もっと心地よく/
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