妊娠中や産後にトマトジュースを毎日飲んでも大丈夫?と心配になるママさんも少なくありません。実は、トマトは妊娠中に食べたくなる食べ物の1つ。酸味と適度な甘みがあり後味もサッパリしているので、つわり時期にも食べやすく、妊娠中に人気があります。
産後も忙しい中でもチャチャっと栄養を摂れるので、トマトジュースを習慣にしている方も多いです。中には毎日トマトジュースを飲むことを習慣にしている方もいます。
妊娠中や産後にトマト・トマトジュースが与える効果、そしてトマトジュースを毎日飲んでも問題ないのかについてご紹介します。
目次
妊娠中・産後に嬉しいトマトの効果
トマトに豊富に含まれる栄養素と言えばリコピン。トマトジュースで有名なカゴメの研究では、リコピンには生活習慣病の予防や美肌効果があることが分かっており、論文にまとめられています。
血液サラサラ効果
トマトには抗酸化作用で血液をサラサラにするビタミンEが含まれています。
また、トマトジュースを飲み続けると、動脈効果の予防に効果のある「アディポネクチン」というホルモンの血中濃度が増加し、病気になりにくくなります。
ビタミンCでカゼをひきにくく
トマトにはビタミンCも含まれています。ビタミンCは免疫を高め、風邪などをひきにくくする効果があります。薬が飲めない妊娠中や授乳中は、積極的にビタミンCを摂りたいですね。
シミへの効果
リコピンには、シミの元であるメラニンを作る「チロシナーゼ」という酵素の生成を抑える働きがあります。ビタミンEと一緒に摂取することで、さらに効果が上がります。
妊娠中・産後はシミができやすい時期なので、リコピンを摂って体の中からシミケアをしておきたいものですね。
シワへの効果
シワ対策には欠かせないコラーゲン。コラーゲンは紫外線にあたると破壊されてしまうのですが、リコピンを摂取しているとコラーゲンの破壊を現象させることができます。さらに、リコピンには肌が自力でコラーゲンを作るのを促す働きがあります。
実験では、トマトジュースを1日1缶飲むと8週間で目の下のシワが減ったことも確認できたそうです。
日焼けへの効果
日焼けをすると肌がごわつくことはありませんか?
リコピンには日焼けによる肌のごわつきを抑制する働きがあります。また、日焼けをした後に肌が赤くなるのを軽減させる効果もあることがわかっています。
参考:カゴメ公式サイト
妊娠中にトマトジュースを毎日飲むのは危険?
トマトジュースは体によくても、毎日飲むのはさすがにマズイのでは?と心配になってしまいますが、トマトジュースは毎日飲んでも大丈夫です。
妊娠中にトマトジュースを毎日飲むのは危険だという噂もあります。この噂が広まったのは、妊娠中にビタミンAの過剰摂取をすると、胎児の奇形や先天性障害の可能性が高くなるという話からだと推測されます。
ビタミンAには、レチノールと呼ばれる「脂溶性ビタミンA」と、体内でビタミンAを作るための「βカロテン」があります。トマトに含まれているのは「βカロテン」です。
過剰摂取に注意しなくてはいけないのはレチノールで、βカロテンは過剰摂取した場合には体外に排出されるため、胎児に問題はありませんので安心してください。
むしろ、カゴメの研究結果からもわかるように、トマトジュースは毎日継続して飲むことで美肌効果が発揮されます。ぜひ、毎日トマトジュースを飲んでいる習慣は続けてみてください。
トマトジュースと生トマト、どっちがいい?
トマトジュースじゃなくて、生のトマトが食べたいこともありますよね。そもそもトマトジュースと生トマトはどちらがいいのでしょうか?
トマトジュースの強みはリコピンが生トマトよりも豊富なことです。トマトジュース200mlとMサイズの生トマト1個の栄養素を比べると、トマトジュースには生トマトの約5倍のリコピンを摂ることができます。
ただし、トマトジュースは加熱してあるため、トマトのビタミン類は少なくなってしまいます。特にビタミンAとビタミンCはトマトジュースにすると1/2になってしまいます。
- リコピンを重視するならトマトジュース
- ビタミンを重視するなら生トマト
の基準で選ぶのがいいですね。
生トマトでより多くの栄養素を取りたい時には、アメーラトマトというトマトを選んでみるのもいいと思います。アメーラトマトは数年前にトマトが苦手な木村拓哉さんが、「1日中トマト以外食べてはいけない」というテレビの企画の中で絶賛して話題となったトマトです。
恥ずかしながら、私(さくら)はスーパーでたまに見かけるものの、購入したことはありませんでした。たまたま家の近くに移動販売の果物屋さんが来てアメーラトマトを激推しされたので、興味本位で買ってみました。
アメーラトマトってどんなトマト?
アメーラトマトはフルーツトマトの1種で、ふつうのトマトの約1/3の大きさです。ふつうのトマトの糖度が5程度などに対して、アメーラトマトの糖度は7~8以上と、とても糖度が高いのでとても食べやすいトマトです。スーパーなどではあまり見かけないトマトですね。
アメーラトマトは、極力水を与えずにトマト本来の旨みや栄養価をギュッと濃縮した高糖度トマトなので、育てるのにとても手間がかかるので、収穫量も少なく値段も高いのです。
本来は1kgの箱売りのトマトなのですが、今回は果物屋さんの御厚意で1/2箱で売ってくれました。オマケもしてくれたのですが、1/2箱(約500g)で1,350円でした。ネットでは1kgで3,000円程度です。私の感覚では、トマトの値段じゃないです…。そう思うのは、私だけではないようで、果物屋さん曰く「贈り物で売れることの方が多いね」との事でした。
とても珍しく、美味しいトマトなので喜ばれるそうです。
アメーラトマトの美容効果
アメーラトマトはカリウムやビタミンA、ビタミンC、ベータカロテン、グルタミン酸、ガンマアミノ酪酸(ギャバ)などの機能性成分の濃度が高いことで知られています。
美容には欠かせない抗酸化作用のある成分の濃度が普通のトマトよりも高いのが、アメーラトマトの特徴です。栄養と甘さがギュッと詰まっているので、一般的なトマトは水に浮くのですがアメーラトマトは沈むのだそうです。
アメーラトマトは凍らせて食べてもシャーベットみたいで美味しく食べられます。凍らせても栄養価にほとんど変化がないそうです。凍らせておけば長持ちするので、急いで食べなきゃという脅迫観念にかられることもないですね。栄養価が高くて美容にも効果的なので、妊娠中や産後の美容に気を使ったおやつにぴったりだと思います。
ただ、アメーラトマトが最も甘いのは4~5月です。他の季節でも味は濃いですが、甘いトマトを期待する場合は、この時期に試してみるといいと思います。
まとめ
今回はいつもの基礎化粧品という枠から少し外れてしまいましたが、妊娠中や産後の美容に効果的なトマトをご紹介してみました。アメーラはお値段は高いですが、美味しいトマトでした。美味しく食べて美容や健康にも効果アリなので、妊娠中や産後のママのおやつにもいいですね。
暑い時期は食欲が落ちやすいかったり、栄養が偏りがちなので、妊娠中や産後の栄養補給にもアメーラは活躍してくれそうですね。
アメーラトマトはちょっと冒険だなぁ…という方は、トマトジュースで代用です。トマトジュースは美容効果にかかせない抗酸化作用が高いと言われる「リコピン」が、生のトマトの3倍も摂取できる身近な美容ジュースなのです。トマトジュースはどこのスーパーでも買えますし、手軽な体の中からの美肌ケアになります。
トマトジュースで体の中から美肌を作ると、無添加の化粧品でも十分に肌がキレイになります。むしろ、肌自体の力を取り戻すためには肌に優しい化粧品を使った方が肌力のアップに繋がります。
トマトジュースも化粧品も毎日の習慣が大切です。妊娠中・産後は肌もデリケートなので、体に良いもの・肌に良いもの基準で飲み物や化粧品を選んでみませんか?