化粧品

多くの化粧品に配合されているフェノキシエタノール。

フェノキシエタノールは防腐剤なので、化粧品成分にも気を使っている意識の高い方の中には、「大丈夫かな?」と不安になる方が多いのではないでしょうか。

特に妊娠中は、化粧品の成分が多少ながら胎児に影響を与えることも研究で分かっていますし、不安になりますよね。

ツヤ肌先生さくらは「妊娠中はフェノキシエタノール配合化粧品はよくないのか?」というご質問には、「場合によるためグレーゾーン」とお答えしています。

曖昧なご回答のようですが、これには理由があります。

フェノキシエタノールが妊娠中によくないのか詳しくご紹介します。

目次

フェノキシエタノールは妊娠中によくない?

冒頭で、「妊娠中にフェノキシエタノール配合の化粧品を使うことはグレーゾーン」とご紹介しました。

これは、確かにフェノキシエタノールは防腐剤なので、肌に負担となる成分ですし、健康にとっても害は少ないと報告されていますが、肌にも体にも良い効果をもたらす成分ではありません。

お腹の赤ちゃんのためには妊娠中は避けられるならば、避けた方が良い成分であると言えると思います

ただ、フェノキシエタノールの配合量によっては、化粧品を良い方向に導いている成分でもあります。

今、化粧品会社はこぞって敏感肌対応の化粧品を研究しています。

その中で最大の課題となるのが「化粧品の劣化」です。防腐剤は入れたくて入れているのではなく、私たち消費者の手元に届いて使い切るまで、安全な品質を保つために配合されます。

フェノキシエタノール、なぜ入れる?

ある化粧品会社の社長さんとお話させて頂いた時に、こんな事をおっしゃっていました。

本当ならば肌に少しでも負担になる可能性のある「防腐剤」は入れたくない。しかし、化粧品に使用している「水」は精製水だから、水道水と違って腐りやすいんです。特に夏は化粧品が劣化しやすい季節。安全性と肌への優しさのギリギリのラインが今の化粧品の配合です。

私は、まさにこのお話に尽きると思います。

フェノキシエタノールは少量の使用でも防腐効果が期待でき、自然界にも存在する成分のため、毒性は防腐剤として有名な「パラベン」より弱いとされています。

しかし、フェノキシエタノールは殺菌力がとても強く、配合量は全成分に対して1%以内という制限が設けられており、フェノキシエタノールには蒸発すると、のどに悪影響を与える可能性が懸念されており、リスクがゼロではないことは認識しておきたいところです。

妊娠中は絶対にダメと言い切る程ではありませんが、避けられるならば避けたい成分ではあると思います。

まとめ

フェノキシエタノールは玉露の揮発成分だから安心!なんて声もありますが、強い殺菌力を持ち、使用量も制限されている成分なので、妊娠も安心と一言で言える成分ではないと思います。

ただ、化粧品を安全に使い切るという面では、少量の使用ならば完全に「悪」とは言い切れない成分だと思います。

私が妊娠中も安心成分の基礎化粧品としてご紹介している化粧品は、パラベンはもちろん、フェノキシエタノールも不使用又は使用量の少ないものを選んでいます。

オーガニック化粧品などはフェノキシエタノールは使用していませんが、代わりにローズマリーの防腐効果で防腐しているものが多いです。

しかし、このローズマリーは妊娠中は使ってはいない精油なので注意したいですね。

妊娠中は、ちょっといつもと化粧品を選ぶポイントも違ってきますので、ママにもお腹の赤ちゃんにも安心して使える基礎化粧品を選びたいですね。