妊娠中に葉酸は欠かせない栄養素です。
マタニティ雑誌でもおなじみの栄養素ですし、産院で葉酸サプリのサンプルをもらうあることもあります。今や妊娠中の必需品となっている葉酸サプリ。葉酸サプリを賢く選ぶポイントをご紹介します。
目次
賢く葉酸サプリを選ぶ!ポイントは3つのポイント
たくさんの葉酸サプリがありますが、葉酸サプリを選ぶポイントは3つです。
原料の安全性
葉酸以外の必要栄養素もカバーできる
妊娠中・産後の肌荒れにも効果的な成分が配合されている
なぜ3つのポイントを重視しする必要があるのか詳しくご紹介します。
原料の安全性
葉酸サプリは赤ちゃんとママの健康のために飲むのですから、安全性は大切です。葉酸サプリは、野菜やハーブなどの植物から葉酸を抽出して、サプリメントにしたものです。そのため、原料の野菜類が確かなものである事が選ぶ時の必須項目となります。
原料にこだわった良い物を選ぶようにしましょう。
葉酸以外の必要栄養素もカバーできる
妊娠中・授乳中は葉酸以外のビタミンやミネラルも多く必要になります。そのため、食事で補いにくい栄養素を葉酸と一緒に摂取できるサプリがおすすめです。
例えば、妊娠中・授乳中に多い貧血対策には、葉酸と一緒にビタミンB12が必要になります。
これらの成分を葉酸と一緒に摂取することで、体調管理に効果があります。
妊娠中・産後の肌荒れにも効果的な成分が配合されている
妊娠中・産後はどうしても肌荒れが起きやすい時期です。
これはホルモンの影響なので、避けては通れないものですが、症状を軽減し肌の回復を早めることはできます。
そのためには、この時期の肌に不足しがちな美容成分を、体の中から補うことも大切になります。美容成分が含まれている葉酸サプリを利用することによって、健康と美容のサポートが可能です。
妊娠期・授乳期用の葉酸サプリは、胎児や赤ちゃんに危険のある美容成分は使用されておらず、安全で効果のある成分を厳選して使用しています。美容のみを目的としているサプリとは、この点が大きく異なります。
妊娠中はなぜ葉酸が大切なの?
葉酸は、お腹の赤ちゃんの健やかな成長に大切な栄養素。特に、神経や脳の発達には葉酸が必要です。
葉酸の不足は、赤ちゃんの神経管閉鎖障害という疾患が増加することが研究により知られています。赤ちゃんが神経管閉鎖障害になると、障害を持って生まれてきたり、死産となる確率が高くなります。
妊娠中に葉酸を1日400μg摂取することで、神経管閉鎖障害の発症率が7割も減らすことができると言われています。
厚生労働省が5年に1度改訂している「日本人の食事摂取基準」の中でも、妊娠中・授乳中は葉酸を多く取ることが推奨されています。
妊娠中・授乳中以外の18歳~49歳までの女性の葉酸必要量は200(μg/日)ですが、妊娠中の葉酸必要量は400(μg/日)、推奨量は440(μg/日)です。
そして、あまり知られていませんが、授乳期の葉酸必要量は280(μg/日)で、推奨量は300(μg/日)とされています。つまり、妊娠中の体は葉酸が2倍必要で、授乳中も1.5倍必要なのです。
葉酸は食事だけでは不足しがちな栄養素なので、サプリを賢く利用するのが有効な方法です。
葉酸サプリの効果は?
葉酸が妊娠中に必要な栄養素なのはわかったけれど、なんで葉酸サプリなの?という疑問を持つ人もいますよね。
お腹の赤ちゃんのために葉酸を手軽摂れる
葉酸は食事からも摂取することが可能です。
しかし、1日に摂取したい400μgの葉酸を食事から摂取するのは大変です。
葉酸は、納豆・モロヘイヤ・枝豆・ほうれん草・ブロッコリーなどに多く含まれています。
しかし、妊娠中はつわりなどで思うように食事をとることもできないので、普段から食事に気をつけている方でも、葉酸は不足傾向になってしまうのです。
そして、それを補ってくれるのが葉酸サプリです。
その他のビタミンやカルシウム、鉄分の補給もできる
葉酸サプリには1日に必要な葉酸だけでなく、妊娠中の女性に必要なたくさんのビタミンやカルシウムも配合されているものが多いです。また、妊娠中に不足しがちな鉄分も、同時に摂取することができる葉酸サプリもあります。
妊娠中は自覚症状がなくても、貧血になりやすい時期です。私も妊婦健診の血液検査で貧血に引っかかり鉄剤を処方されたことがあります。でも、2人目・3人目で出産まで葉酸サプリを飲み続けていた時には、貧血を指摘されてることはありませんでしたので、やっぱり葉酸は貧血にも効果があるのだと思います。
美容効果も期待できる
最近の葉酸サプリには妊娠中も安心の成分で、美容に効果のある成分も配合されています。妊娠中だってキレイでいたいというのは、多くの女性の願いだと思います。
美容サプリメントなどの摂取が制限される妊娠中だからこそ、葉酸と一緒に美容成分をとることができるのは嬉しいです。
つわりを軽くする効果も?
葉酸などのビタミンB群には、ホルモンバランスを整える効果があると言われています。つわりの原因ははっきりとは分かっていませんが、ホルモンによるものという説が有力です。
葉酸サプリに含まれる葉酸やビタミンBによって、つわりが軽減されるという説もあります。
また、多くの葉酸サプリに含まれるビタミンB6には吐き気を抑える効果があります。葉酸サプリを飲んで赤ちゃんの健康を守りつつ、つわりを軽減できるのはありがたいですね。
葉酸サプリを飲んでいて感じたデメリット
いいことづくしの葉酸サプリのようですが、デメリットはないのでしょうか?私が葉酸サプリを飲んで感じたデメリットは2つでした。
飲みにくい
葉酸サプリが最も必要な時期って、つわりで辛い時期と重なります。葉酸サプリは粒が大きかったり、1回に飲む錠数が多かったりして飲むのが大変だった思い出があります。(それだけ多くの栄養素を体が必要としている…ということなのですが…)
今は飲みやすい葉酸サプリも登場しているので、あなたの体調にあった葉酸サプリを飲むのが続けるコツだと思います。
お財布に痛手
葉酸サプリは妊娠中の長い期間でお世話になります。薬のように「1週間飲んだからヨシ!」というものではありません。最も葉酸が必要な安定期に入るまでの間だけ葉酸サプリを飲んだとしても、3〜4ヶ月は飲んだ方がいいものです。
ドラッグストアで売っているサプリメントに比べ、葉酸サプリは高価なものが多いのでお財布の痛手にはなりました。わが家は家計に余裕があった訳ではありませんし、生まれてくる赤ちゃんの為にも少しでもお金は残しておきたいです。私にとっては葉酸サプリは大きな出費でした。
でも、赤ちゃんが健康に生まれてきてくれる確率が少しでも上がるなら、この投資は決して高い投資ではないと割り切り葉酸サプリを飲んでいました。
わが家の子供達3人はとても元気ですが、葉酸サプリを飲んでいたから元気に生まれてきてくれた根拠はありません。
葉酸サプリを飲んでいなくても元気に生まれてきてくれたのかもしれませんし、それはわかりません。
でも、もし葉酸サプリを飲まずに赤ちゃんに何かあったら、葉酸サプリを飲んでおけば良かったと思うはずです。
元気で生まれてきて欲しいから、その為にしてあげられることがあるならしてあげたい、それが親心なのかもしれませんね。