妊娠・出産はホルモンバランスの変化でシミができやすくなります。頑張ってシミのケアをしているのに、良くなるどころか悪化している場合、「肝斑」と呼ばれる種類のシミの可能性があります。
肝斑の最大の特徴は頬の外側あたりに左右対称にシミができる事です。
肝斑は他の種類のシミに比べて、女性ホルモンの影響を大きく受けて出現するシミです。
妊娠・出産をきっかけにできた肝斑の原因と対策をご紹介しています。
目次
妊娠・出産で肝斑ができた原因
実は、肝斑の原因はまだはっきりと解明されていません。しかし、妊娠やピルの服用がきっかけになることが多く、閉経すると自然に治ることも多いため、女性ホルモンが症状のきっかけになっているとされています。
妊娠・出産はホルモンバランスが大きく変化している時期です。そのため、肝斑ができやすい状況になってしまうのです。
また、肌へのダメージも原因の1つとされており、力を入れてゴシゴシ擦るマッサージをしていたり、肌に多く触る癖がある場合にも発症が多いことが知られています。
黄色人種である日本人は元々肝斑ができやすい肌質なので、いつ誰が肝斑が出てもおかしくありません。
肝斑は完治がとても難しいシミです。「肝斑かも?」とおもったら、症状が軽いうちに肝斑対策を始めることが大切です。
妊娠・出産で肝斑ができた時の対策
トラネキサム酸を賢く使う
肝斑にはトラネキサム酸の内服薬が効果的です。トラネキサム酸には肌の色素沈着を抑える効果があります。
トラネキサム酸は皮膚科で処方してもらえます。妊娠中や産後の授乳中は、薬の副作用が気になりますね。トラネキサム酸は安全性が高い薬で副作用は少ないと言われています。
トラネキサム酸は止血剤としても使用されている薬で、ツヤ肌先生さくらは切迫流産の時に止血剤としてトラネキサム酸を処方されました。つまり、妊婦さんが飲んでも胎児への影響が少ない薬ということですね。
トラネキサム酸の内服薬を飲んだ場合、約4~5週間で効果が分かると言われていますので、トラネキサム酸を内服する時は約1ヶ月を目安に飲みます。
トラネキサム酸が含まれる薬は薬局でも買えますが、他の成分も含まれていますので、皮膚科や産科で相談して、トラネキサム酸を処方してもらうと安心ですね。
薬を飲むのはやっぱり不安という方は、トラネキサム酸を含む化粧品を使用するもの良いですね。内服薬よりは効果を感じるスピードが遅いですが、体の中に直接入れないので安心できます。
トラネキサム酸を含む化粧水はたくさんありますが、妊娠中・産後は肌が敏感な時期なので、他の成分が肌に負担にならないかどうかも確認すると良いですね。
紫外線対策
肝斑は紫外線が直接の原因のシミではありませんが、紫外線が他の種類のシミを作る原因になったり、肌の中の組織を傷つけたりすることはあります。これ以上、肌を傷つけシミの要因を作らないためには、紫外線対策は欠かせません。
洗顔後は日焼け止めを塗ることを習慣にしましょう。
肝斑は女性ホルモンが発症に大きく関わっています。妊娠中・産後は肝斑のリスクがとても高い時期です。肝斑に効果的と言われているトラネキサム酸は、安全性の高いお薬で基本的には妊娠・授乳中も使用できるといわれていますので、まずは皮膚科や産科で相談してみましょう。
トラネキサム酸の内服はやっぱり不安という方は、トラネキサム酸が含まれる化粧品などで外からのケアを行うと良いですね。
また、肌を守るためにも紫外線対策は忘れないようにしましょう。