妊娠中、ふとお腹を触ったら、皮がポロポロとむけている。
特に何かした覚えもないのに、お腹だけ白く粉をふいている。
私も妊娠中、そんな状態になりました…
最初は「ちゃんと洗えていないのかな?」と思ったのですが、洗ってもきれいになるどころか、だんだんヒリヒリしてくるんですよね。
しかも、見える範囲は一生懸命ケアしていたのに、出産後に確認したら、いちばんひどかったのは自分から見えないおへその下でした。
この記事では、妊娠中に私のお腹の皮がむけたときの様子と、実際に行ったケア、皮膚科で医師に相談した内容をご紹介します。
私の実際のお腹の写真も掲載しています。
少し恥ずかしいのですが、私と同じように「お腹がポロポロするけど、これって大丈夫?」と困っている方の参考になればうれしいです。
ただし、お腹の皮むけの原因は乾燥だけとは限りません。強いかゆみや赤み、湿疹などがある場合は、自己判断で済ませず、産婦人科や皮膚科へ相談してください。
妊娠中にお腹の皮がむけたのはなぜ?
妊娠中は、赤ちゃんの成長に合わせてお腹がどんどん大きくなります。
それに伴ってお腹の皮膚も引き伸ばされ、普段よりもつっぱりや乾燥を感じやすくなることがあります。
私の場合は、それに加えて腹帯や下着による蒸れもありました。冬でも、お風呂に入るために腹帯を外すと、お腹がじっとり汗ばんでいることがあったほどです。
汗をかいた肌に衣類が触れ続けるので、乾燥だけでなく、汗や摩擦も刺激になっていたのだと思います。
ただ、お腹の皮がむける原因を、見た目だけで「妊娠中だから」「乾燥だから」と決めることはできません。湿疹など、ほかの皮膚トラブルが隠れている場合もありますので、気になるときは、産婦人科や皮膚科に相談すると安心です。
実際、私も皮むけだけのうちは自宅でケアしていましたが、かゆみが我慢できないほど強くなったため、最終的には皮膚科へ行きました。
お腹の皮むけ・粉ふき対策で気をつけた4つのこと
私が実際に気をつけたのは、次の4つです。
特別な成分を探すことよりも、これ以上お腹を刺激しないことと、保湿を続けることを優先しました。
1.むけた皮を無理に落とさない
お腹から皮がポロポロ落ちてくると、垢のように見えるんですよね。
私も最初は、きれいに洗い落とせば、下から新しい皮膚が出てくるような気がしていました。でも、実際にこすってみると、皮がむけた部分がヒリヒリして、余計につらくなりました。
今考えると、すでに乾燥して弱っている皮膚を、さらにこすっていたことになります。
むけかけた皮も、気になってつい触りたくなりますが、無理に引っ張ったり剥がしたりしない方が安心です。お腹は手のひらで優しく洗い、タオルで拭くときもゴシゴシせず、そっと押さえるようにしました。
2.お腹を洗いすぎない
皮がむけると「汚れが残っているのかも」と思って、つい念入りに洗いたくなります。
でも、洗浄料を使いすぎたり、ナイロンタオルなどでこすったりすると、乾燥を悪化させることがあります。
私も途中からは、お腹をタオルでこするのをやめ、泡立てたソープを手でなでるようにして洗いました。
プレママ時代から赤ちゃん用のソープを使っていましたが、「赤ちゃん用」「無添加」と書かれていれば、必ず誰の肌にも刺激がないというわけではありません。使ったときにヒリヒリしないか、洗ったあとにつっぱらないかを見ながら、自分の肌に合うものを選ぶ方が大切です。
熱いお湯や長風呂も乾燥につながることがあるので、お腹の状態が悪いときは少し控えました。
調べてみたら、日本皮膚科学会の手引きでも、過度の入浴や脱脂作用の強い洗浄料、擦り洗いなどは、皮膚乾燥の要因として挙げられていました。
3.高いクリームを少しずつではなく、続けられる保湿剤を使う
お腹の皮がむけ始めてからは、とにかく保湿を意識しました。
特に入浴後は、体を拭いたらそのまま保湿剤を塗るようにしていましたし、朝や着替えのときも、お腹を触ってカサカサしていたら塗り直しました。
妊娠線専用のクリームを見ると、「やっぱり専用品の方がいいのかな」と思いますよね。私もそうでした。
ただ、高価なクリームをもったいなくて少しずつ使うより、自分の肌に合う保湿剤を、乾燥している部分へきちんと塗る方が私には合っていました。
セラミド配合の保湿剤も選択肢の一つですが、絶対にセラミドでなければいけないわけではありません。塗ったときに刺激がないか、ベタつきが気にならないか、無理なく買い続けられるか。
結局、毎日きちんと使えるものがいちばん現実的でした。
SNSで評判の保湿剤でも、自分の肌に合わなければ続きません。私にとっては、刺激がなく、惜しまず塗れて、無理なく買い続けられるものがいちばんでした。
4.腹帯や下着の摩擦を減らす
お腹が大きくなると、腹帯や下着、服がお腹に触れている時間も長くなります。
普段なら気にならない縫い目やウエスト部分も、皮がむけているときには刺激になりました。私は、お腹を締めつけにくく、肌に触れたときにチクチクしない下着や服を選ぶようにしました。
コットン素材も選択肢ですが、私はオーガニックコットンにまではこだわりませんでした。私の場合は、汗を吸ってくれるインナーの方が快適なこともあり、冬でもエアリズムを探して着ていた時期があります。
汗をかいたときは強くこすらず、柔らかいタオルで押さえたり、可能なら下着を替えたりして、蒸れた状態を長く続けないようにしました。
水分をたくさん飲めば、お腹の皮むけは治る?
当時の私は「体の水分が足りないから、肌も乾燥するのかな」と思い、水や麦茶を意識して飲んでいました。
妊娠中は体調管理のためにも、適度な水分補給は大切です。ただ、水分を多く飲めば、お腹の皮むけが治るとは限りません。
以前の私は、ルイボスティーなど特定の飲み物に美容効果まで期待していましたが、今なら、皮むけ対策としては外側からの保湿や摩擦対策の方を優先します。
喉が渇いたら水分をとる。でも、それを保湿剤の代わりとは考えない。
このくらいでいいと思います。
見えていなかった、おへその下の皮むけ【写真あり】
お腹の保湿を続けていると、正面から見える部分の皮むけや粉ふきは少しずつ落ち着いてきました。
私はそれで、すっかり安心していたんです。
ところが、出産後に自分のお腹を見て驚きました。
おへその下だけ、まだ皮がポロポロむけていたんです。

妊娠後期になると、おへその下は大きなお腹の影に入ってしまい、自分からはほとんど見えません。私は手探りでお腹全体に保湿剤を塗っているつもりでした。
でも、実際には一番下まで手が届いていなかったようです。
正面から鏡を見ても分からず、出産後にお腹がぺしゃんこになって初めて気づきました。

ちなみに、お腹の子は男の子でした。
横から見るとかなり前へ突き出たお腹なのに、正面から見ると意外と目立たない。そんな形だったので、余計におへその下が見えにくかったのかもしれません。
今、妊娠中の自分に一つだけ言えるなら、
「クリームを探す前に、手鏡でおへその下を見て!」
と伝えます…。
お腹が大きくなったら、手鏡を使ったり、家族に見てもらったりして、見えない部分まで乾燥していないか確認してみてください。
保湿剤も、正面から見える部分だけで終わらせず、下腹部まで手を回して塗るのがポイントです。(ぜひやって欲しいです)
お腹の皮むけは妊娠線の前触れ?
私も当時は、お腹の皮がむけると「このあと妊娠線ができるのでは?」と不安になりました。インターネットでも、「妊娠線ができる前にかゆくなった」「乾燥が気になった」という体験談を目にします。
ただ、お腹の皮むけと妊娠線は同じものではありません。
皮むけや粉ふきは皮膚の表面に現れる変化ですが、妊娠線は皮膚のより深い部分が引き伸ばされることでできます。妊娠線ができる部分にかゆみを感じることはありますが、皮がむけたからといって、必ず妊娠線ができるわけでもありません。
また、クリームやオイルを塗れば妊娠線を確実に予防できる、という十分な根拠も現在のところないようです…
参考:NHS「Stretch marks in pregnancy」
妊娠線を防ぐためというより、今ある乾燥やかゆみを少し楽にするために塗る。私はそのくらいに考えた方が、気持ちが楽でした。
シラノール誘導体入りの妊娠線クリームも調べました
お腹の皮むけについて調べていたとき、「シラノール誘導体配合」と書かれた妊娠線クリームも見つけました。
いかにも妊娠中のお腹によさそうな説明が並んでいると、専用品を買った方が安心なのかなと思いますよね。私もかなり迷いました。
ただ、シラノール誘導体が入っているからといって、お腹の皮むけが治る、妊娠線を確実に防げる、とまでは言えません。妊娠線専用クリームを使うこと自体が悪いわけではありませんが、成分名だけを見て「これなら大丈夫」と判断しない方がいいと思います。
私の場合、最終的には、皮膚科の先生から「専用の妊娠線クリームにこだわらなくてもいい」と言われました。
かゆみがひどくなり、皮膚科へ行きました
私は3人目を妊娠中、お腹の皮むけだけでなく、我慢できないほどのかゆみが出てきました。保湿してもかゆくて、つい掻いてしまう。
さすがに自分でどうにかするのは無理だと思い、皮膚科を受診しました。
そのときの医師との会話を、私の記憶をもとにまとめると、次のような内容でした。
私
「お腹の皮がむけて、かゆいんです」
医師
「妊娠中はお腹が大きくなると、どうしても乾燥しやすくなります。普段の3倍くらい保湿する気持ちでいないと、すぐに皮がむけてしまうこともあるんですよ」
私
「妊娠線クリームを使った方がいいですか?」
医師
「皮がむける場合は、セラミドを含む保湿剤を使ってみてもいいでしょう。今回は処方しますが、次からは市販の保湿剤でもいいので、1日数回塗って様子を見てください」
私
「やっぱり妊娠線専用のクリームの方がいいでしょうか?」
医師
「専用のクリームにこだわらなくてもいいと思いますよ。高いものも多いでしょう。保湿剤は少量だけ使うより、きちんと塗ることが大切なので、無理なく使えるものを選ぶといいですよ」
これは、医師が私の皮膚を実際に診察したうえで伝えてくれた、私個人へのアドバイスです。医師によって見解が異なることもありますし、皮むけやかゆみの原因によって必要な治療も変わります。
それでも私は、
「高い専用クリームを買わなくてもいい」
「自分に合う保湿剤を、ケチらず使えばいい」
と言ってもらえて、少しホッとしました。
妊娠線クリームを買うべきか悩み続けるより、身近な保湿剤を使って、毎日きちんとケアする。私には、その方法がいちばん続けやすかったです。
強いかゆみや湿疹があるときは受診を
妊娠中のお腹の皮むけが、すべて乾燥によるものとは限りません。
次のような症状がある場合は、保湿だけで様子を見続けず、産婦人科や皮膚科へ相談してください。
・かゆくて眠れない
・赤みや湿疹が広がっている
・水ぶくれやジュクジュクした部分がある
・痛みや腫れがある
・保湿しても改善しない
・症状が繰り返し悪化する
特に、目立った発疹がないのに強いかゆみが続く場合や、手のひらや足の裏までかゆい場合、夜になるとかゆみが強くなる場合は、早めに産婦人科へ伝えてください。
妊娠中の強いかゆみには、まれに妊娠性肝内胆汁うっ滞症という病気が関係していることがあります。
英国王立産婦人科医協会では、発疹を伴わない強いかゆみ、手のひらや足の裏のかゆみ、夜間に強くなるかゆみなどを、この病気で見られる症状として挙げています。
参考:英国王立産婦人科医協会「Intrahepatic cholestasis of pregnancy」
妊娠中のかゆみ自体は珍しいものではありません。でも、「どうせ乾燥だろう」と決めつけないことも大切です。
妊娠中のお腹の皮むけは、こすらず保湿する
妊娠中にお腹の皮がポロポロむけたり、粉をふいたりすると、まずはきれいに洗い落としたくなります。
でも、私の経験では、こするほどヒリヒリしてつらくなりました。
むけた皮は無理に剥がさず、お腹を優しく洗う。
入浴後を中心に、自分の肌に合う保湿剤を塗る。
腹帯や下着が当たって痛くないかも確認する。
そして、忘れやすいおへその下まで見る。
特別な成分を探すより、私にはこの基本的なケアの方が役立ちました。ただし、強いかゆみや赤み、湿疹があるときは、我慢せず医師に相談してくださいね。
私のように、見えているところだけ塗って「もう大丈夫」と安心してしまわないように。お腹が大きくなったら、ぜひ一度、手鏡でおへその下も確認してみてください。

