アロマオイル

妊娠中にアロマオイル配合の化粧品を使ってしまったけど大丈夫?と不安になることもあります。

一部のアロマオイルは、妊娠中に影響がある可能性があるので避けた方が良いとされていますし、アロマオイルは化粧品にも含まれていることがありますので気が気ではありません。

化粧品の成分を確認してから購入する方は少ないので、気づかずにオイルを使用している可能性もありますので注意が必要です。

化粧品の成分に「○○オイル」と記載されていたら精油の可能性が高いです。妊娠中にアロマオイル配合の化粧品を使ってしまったら危険なのか、妊娠中に避けたいオイル、安心なオイルを解説します。

目次

妊娠中にアロマオイル配合の化粧品使ってしまったら?

アロマオイルなどの精油を肌に直接付ける場合、キャリアオイルで1%程度の濃度にまで希釈して使用します。

1%未満の濃度で使用した場合、妊娠中に避けるべきとされている精油であっても、すぐに危険が生じるものではありません

ただ、ホルモンに似た作用があったり、妊娠中は肌が敏感なので刺激がある可能性があるため、避けた方が安心ですという意味ですので、使用してしまっても「どうしよう!」と考えすぎる必要はないと思います。

化粧品に精油が含まれる場合も、基本的には1%未満の濃度です

そのため、すぐに重篤な危険がある可能性は低いです。

「妊娠中も全てのアロマオイルを使用して問題ない」という見解を持っている専門家もいるほどです。

ただ、危険である可能性が指摘されているものは、なるべく避けたほうが安心です。

「精油」と「アロマオイル」という言葉を使いましたが、違いをご存知ですか?

最も純度の高いものを精油といいます。アロマオイルとして売られている物の中には、芳香用の合成香料の場合があります。アロマテラピーに使用できるのは「精油」ですので、アロマオイルを購入する時はアロマテラピーに使用できるものか確認しましょう。

妊娠中に避けた方がいいアロマオイル・安心なアロマオイルは?

アロマテラピーの各団体によって、妊娠中に使用を避けるべきとされている精油は異なるのが現状です。多くの本などで紹介されている「妊娠中に避けたほうが良い成分」はこちらです。

ピンクのチェックマーク妊娠初期~安定期までは使用を避けるアロマオイル
・ゼラニウム
・ラベンダー
・カモミール
・メリッサ
・イランイラン

ピンクのチェックマーク妊娠中ずっと使用を避けるアロマオイル
・クラリセージ
・ペパーミント
・マージョラム
・サイプレス
・ジュニパー
・バジル
・スウィートフェンネル
・パセリ
・ジャスミン
・ローズ
・ローズマリー
・シダーウッド
・ミルラ
・レモングラス
・セージ
・ヒソップ

ピンクのチェックマーク妊娠中も安心なアロマオイル
・オレンジ
・グレープフルーツ
・真正ラベンダー
・タンジェリン
・ティートリー
・ネロリ
・プチグレン
・フランキンセンス
・マンダリン
・ユーカリ
・レモン
・ローズウッド
など

妊娠中に危険と言われている精油の成分は、「ケトン類」と「フェノール類」と言われています。「ケトン類」と「フェノール類」は、皮膚から吸収され胎児に運ばれ、胎児の発達異常や催奇形性のリスクがあると言われていますので、避けた方が安心です。

しかし、フェノール類」は多くの化粧品にも含まれているのが実状です。そのため、アロマオイルや精油だけを避けても、完全なリスク回避になるわけではありません。

アロマオイルではありませんが、化粧品によく使用されるフェノール類に「メチルパラベン」があります。防腐剤として使用される成分です。もちろん国が定めた使用量の範囲内の配合量ですが、妊娠中は化粧品に使用されている「アロマオイル」の他に、「メチルパラベン」などにも気をつけたいですね。

妊娠中はオーガニック化粧品がいい?

妊娠中は肌に優しい化粧品を使いたいものです。

やっぱり肌に優しいイメージがあるのがオーガニック化粧品。妊娠中にいい精油と危険な精油があることはわかりましたが、オーガニック化粧品はどうなのか気になるところ。

確かにオーガニック化粧品は農薬の使用などを厳しく制限された自然成分を使用して作られています。しかし、オーガニック化粧品の定義は曖昧で、どんな化粧品であってもオーガニック化粧品を名乗ることができてしまいます。

妊娠中にオーガニック化粧品を使う場合には、オーガニック認証機関が認定したオーガニック化粧品を選ぶようにしたいですね。1番有名なのがフランスのオーガニック認証機関であるエコサート。オーガニック化粧品選びに迷ったらエコサート認証の化粧品を選ぶと安心です。

でも、1つ覚えておきたいのは植物のパワーは思っているよりも強力だということ。

確かにオーガニック化粧品は化学成分の使用を極力減らしていますが、それが必ずしも妊娠中の肌に対してマイルドかと言うとそうではありません。子供の頃、植物を触って手が荒れた経験はありませんか?妊娠中は肌がデリケートだからこそ、同じように植物で肌が荒れてしまう危険性もあるのです。

オーガニック化粧品を使うときには、ぜひ二の腕など皮膚の柔らかい場所でパッチテストをしてから顔に使用するようにして下さい。

些細なことで肌への変化が」出てしまう妊娠中。念には念を入れて、化粧品も選んでいただきたいと思っています。

まとめ

妊娠中にアロマオイル配合の化粧品を使ってしまっても、すぐに影響があるものではありませんので安心して下さい。しかし、中には肌に刺激が強い精油、継続して使用することで胎児に影響を与える可能性がある精油があるもの事実です。

妊娠中は、特にケトン系(セージなど)、フェノール系(バジルなど)の精油は避けたほうが安心です。

また、多くの化粧品に防腐剤として含まれる「メチルパラベン」もフェノール系の成分ですので、合わせて気をつけたいですね。