マタニティ雑誌などでも特集され、妊娠中の心配の1つが妊娠線です。先輩ママの体験談などにも、「あとで後悔する前に妊娠線ケアをしておいて!」なんてアドバイスも掲載されてしたり、プチ恐怖を感じている方も多いのではないでしょうか?
妊娠線は出来てしまうと薄くなっても完全には消えません。妊娠線ができるかどうかは個人差はあるものの妊娠線は予防することができますので、しっかりと予防したいものです。
今回は、妊娠線予防はいつ始めるのが効果的なのか?そして妊娠線を作らないための4つのポイントをご紹介します。
目次
妊娠線を作らないための4つのポイント
肌の保湿
妊娠線を作らないために最も重要なのは肌の保湿です。乾燥している肌は、徐々にお腹が大きくなることに対応することができません。
しっかりと保湿をしている肌は柔軟性があるので、お腹に合わせて一緒に伸びることができるので妊娠線もできにくいです。妊娠線クリームなどもありますが、お手持ちのクリームをひたすらに塗りたくるだけでも妊娠線のできにくさは違ってきます。妊娠線にはまず肌の奥からの保湿と覚えておいてください。
大切なのは、お風呂から上がったら5分以内にお腹の保湿をすることです。この5分のリミットを過ぎてからの保湿では、どんなに良い妊娠線クリームを使っても効果は半減してしまいます。
体重のコントロール
妊娠中は体重のコントロールが重要になります。病院でも指導されるように、妊娠中も健康に過ごすためには体重は必要以上に増え過ぎてはいけません。
太りすぎると皮下脂肪でおなかが大きくなり過ぎるので、妊娠線もできやすくなります。健康のため、妊娠線予防のために体重には気を配り、軽い散歩などの運動は積極的に行うようにしましょう。でも、無理は禁物です。
適度な運動は腹筋維持にもつながります。腹筋があると、お腹が大きくなり過ぎるのを防ぐことができます。妊娠中の腹筋運動はおすすめできませんが、腹筋を意識しながら歩く程度でも十分効果があります。
バランスの良い食事と適度な運動で体重をコントロールしましょう。体重を意識しすぎるとストレスになりますので、軽い気持ちで毎日食べたものを記録しておくだけでも体重増加の抑止力になります。
腹帯を使う
腹部を支える腹帯を使うことで、お腹の皮膚への負担を減らすことができます。腹帯は腰痛対策にも有効です。
おなかが大きくなってきたら、適度に腹帯も使用してみてください。西松屋などで売っている比較的安目の腹帯でも十分効果があります。高いベルトを使う必要はありませんので、腹帯は使う方が体も楽です。
姿勢を良くする
妊娠するとおなかが重く前傾姿勢になりがちです。前傾姿勢はお腹の皮膚に負担がかかりやすので、妊娠線ができやすくなります。
逆に、重心を後ろにして背中を反った姿勢も腰を痛めやすくなりますので、重心は体の中心に置くように心がけ、上から引っ張られるように意識しましょう。
姿勢が良くなるとお腹の皮膚に余計な負担がかからないだけでなく、腰痛対策にも効果があります。体のバランスが変わる時期なので、意識的に姿勢を気をつけて見てください。
妊娠線の予防はいつから始めるべき?
妊娠線対策はいつ頃から始めればいいの?
体調が落ち着きはじめ、おなかも大きくなり始める12週頃から妊娠線対策をはじめるのがおすすめです。もっとお腹が大きくなってから妊娠線の対策をはじめる人も多いのですが、気になり始めた時にはすでに妊娠線ができる直前で、ケアが間に合わずに妊娠線ができてしまう人も多いです。
12週まではお腹はそれほど目立ちませんし、つわりや体調不良がある方もいて急激な体重増加は見られにくい時期ですので、深刻に妊娠線の心配をしなくても大丈夫です。余裕があれば普段よりボディケアに気をつける程度で大丈夫です。
妊娠線対策って、始めたらすぐに効果が出るの?
肌が変わって行くのには最低でも20代で約28日間、30代になると約44日かかります。早めの妊娠線対策を心がけたいですね。
妊娠線ってお腹が急激に大きくなる妊娠8ヶ月までにできることが多いって聞いたんだけど、それを過ぎたらやめていいのかなぁ?
妊娠線の対策は出産まで続ける事が大切です。お腹が大きくなっても妊娠線ができず安心していたら、出産前になって妊娠線ができたという事もよくありますので、妊娠の最後の最後まで、妊娠線への意識を継続させていくことが重要です。
私の経験では、出産直前のお腹の乾燥しやすさはハンパではありません。夏に出産した時も、下腹部は保湿ケアをしなければ相当大変なことになっていたと思います。常に保湿を心がけていても乾燥したので、出産前に妊娠線対策を中断していたら妊娠線から免れることはできなかったと思います。
もし妊娠線ができてしまったら…?
もし妊娠線ができてしまっても、これ以上増やさないためには保湿をしてあげることが重要です。途中で諦め流のはもったいないです。
確かに一度できてしまった妊娠線を完全に消すことはできません。でも、保湿によって妊娠線を目立たなくすることはできますし、これ以上の妊娠線を増やさないためにも妊娠線ができてしまっても諦めずにケアすることが大切です。
妊娠線はできる前に前兆があった!?先輩ママさんの体験談
先輩ママの多くが妊娠線ができる前に何かしらの前兆を感じています。妊娠線ができる前に感じた前兆をランキング形式で見てみましょう。
1位 お腹の乾燥
ダントツで多かったのがお腹の乾燥を感じた先輩ママでした。普段よりもおなかや太ももの肌が乾燥しやすいと感じたら要注意です。
妊娠中期から、とにかくお腹が乾燥しました。妊娠線予防クリームは使っていたのですが乾燥は完全には良くならず、わき腹あたりに妊娠線ができてしまいました。
2位 肌のかゆみ
妊娠線ができる前兆として肌のかゆみを感じた方も多いです。皮膚が引っ張られている感覚がかゆみとして現れるようです。お腹のかゆみを感じたら掻かずに保湿を心がけてください。
妊娠7ヶ月頃に突然お腹が痒くなりました。寝ていても起きていてもかゆくて地獄のような日々。数日後にお腹を見たら妊娠線がくっきりとできていてショックでした。
3位 肌質の変化
妊娠線ができる前に肌質の変化を感じる方も多いようです。
妊娠線ができる1ヶ月前くらいから突然敏感肌になりました。子供の頃から肌だけは強いと思っていたのですが、今まで使っていた保湿クリームが合わなくなったと思っていたらお腹に妊娠線が…。
下着がお腹に触れるのも刺激に感じて不快でした。今思えばあれが妊娠線ができる前兆だったのだと思います。
私が3人の出産で一度も妊娠線ができなかった秘密
私が唯一誇れることは、3人出産しても妊娠線ができなかったことです。恥ずかしながら、出産前はいつもお金がない時期だったので、妊娠線予防クリームなどは買えず使っていなかったのですが、妊娠線を作ることなく出産を終えることができました。
「もともと肌が強いのでは?」と思われるかもしれませんが、1人目出産後から敏感肌になってしまい肌は乾燥しやすい状態にありましたが、保湿を意識して生活をしているだけで妊娠線は無事にクリアでした。
妊娠線予防に必ずしも妊娠線クリームを使う必要はないと思います。できてしまった妊娠線のケアには専用のクリームを使った方が改善が早いですが、できる前の妊娠線予防の段階では、妊娠線用かどうかよりも肌の奥まで潤い肌を元気にすることができるか?を重点にスキンケアを選んだ方が近道です。
私は妊娠線予防クリームの代わりに、【メディプラスゲル】という低刺激高保湿ゲルをたっぷりお腹に塗っていました。ボディー用ではなく顔用のオールインワン美容液ですが、妊娠線クリームよりも顔用のゲルの方が成分にこだわっているのに、なぜか安かったりします。
私が使っていたメディプラスゲルにも5種類のセラミドやコラーゲン、ヒアルロン酸、話題の成分プロテオグリカンも配合されて、1ヶ月あたり1,498円と激安でした。30日間の返金保障もついているので、妊娠中のデリケートな肌にも安心でした。
顔用の高保湿ゲルを体に使うなんてちょっと贅沢ですが、これが一番安くて効果の高い方法だと思っています。妊娠線予防には保湿を最重要に考えることが近道なので、効率的に肌の調子を整える顔用のゲルは効果的に働いてくれました。もちろんお顔に使ってもプルプルになります。顔も体もこれ1本で済みましたので産院にも持参しました。
→ 妊娠中からメディプラスゲルを愛用!産院でのメディプラスゲル活用方法ををご紹介
妊娠線ケアしないと妊娠線はできる?みんなの妊娠線ケア事情
プレママ雑誌を読んでいると「妊娠線ケアをしないと妊娠線ができるんだ!」と不安になってきますが、妊娠線ケアをしないと絶対に妊娠線ができる訳ではありません。
肌質や妊娠前の体の状況は個人差がありますので、妊娠線ケアをしなければ妊娠線ができると一概に言うことはできません。
実際、私の周りのママ友に聞いても
妊娠線ケアなんてしなかったけど、妊娠線できなかったよ!世の中のママは気にし過ぎだよ〜
とあっけらかんと笑うママもいれば、
いやいや、絶対に妊娠線予防のケアはやっておいた方がいいって!私みたいに子供が小学生になっても全然消えなくなるよ!
と予防しなかったことに後悔を感じて、妊娠線予防のケアを勧めてくれるママもいました。
他にも、
私はかゆみを感じる時だけオロナイン塗ってたら妊娠線ができなかったよ!オロナイン塗っとけば大丈夫だって!
と、独自の成功ケアを教えてくれるママもいました。
「妊娠線をできにくくするには、こうした方がいいよね」と言うお手本はあっても、ケアの方法に正解はないのだと思います。生活にあった、あなたが続けやすいケアが一番のケアなのだと思います。
妊娠線はなぜできる?
妊娠中はお腹が急に大きくなったり、乳房も大きくなります。また、体を安定させるために太ももや二の腕も太くなります。
皮膚にはもともと、ある程度引っ張られても対応する力を持っています。しかし、皮膚の一番下にある「皮下組織」は、伸びることが苦手です。この皮下組織が急に引っ張られることに耐えられず、亀裂が生じてしまうのが妊娠線です。
妊娠中の体の変化で出来るものを「妊娠線」と呼びますが(ストレッチマークとも言われます)、成長期に急激に身長が伸びて皮膚に線が入るのと同じものです。
妊娠中はホルモンの影響で体中が乾燥しやすい状態です。乾燥しやすくお肌の生まれ変わりが鈍い為、肌は弾力性を失っています。妊娠中は、肌にとって最悪の状況の中で皮膚が急激に引っ張られるのです。頑張り屋さんの肌ですが、皮急激な変化には対応できません。
妊娠線はできた時には赤紫色の線として現れ、とても目立ちます。そのうちに赤みは消えて、1ヶ月程で白い線になります。白い線になると初期症状よりは目立たなくなりますが、この線は消えることはありません。妊娠線は専門的には線状皮膚萎縮症と言われる皮膚の病気で、皮膚科に行っても完全に妊娠線を治すことができる治療法はありません。
妊娠線ができやすい人は?
次のケースの人は妊娠線ができやすいと言われていますので、特に注意が必要です。
まとめ
- 妊娠線対策は妊娠12週頃から出産まで続けるのがベスト
- 妊娠線対策には保湿が大切
- 妊娠線は一度できると完全には治らない
妊娠線は今まで肌トラブルがなかった人でも、ある日突然できます。それゆえ、妊娠線ができる前からしっかりと妊娠線のリスクに備えておくと安心です。
顔のスキンケアは毎日念入りにしていても、忙しい日々の中ではどうしてもボディケアは後回しになりがち。保湿をして皮膚が伸びに対応できるようにコンディションを整えてあげましょう。ほんの今の少しの手間が、後々妊娠線に泣く状態から救ってくれますので、妊娠線のできやすい箇所の保湿に努めて、妊娠線の出にくい柔らかい皮膚を作っていきましょう。
妊娠線はできると治らないので、気を引き締めて予防したいですね。