無痛分娩の実際の流れって気になりますよね。
ネガティブなニュースを耳にすることもある無痛分娩。実際にどういう流れでお産が進むのか不安な部分もあるかと思います。
モカは自然分娩(普通分娩)・緩和分娩・無痛分娩を経験しましたが、無痛分娩が一番充実した出産だったと感じています。
実際に第3子を無痛分娩で出産した時の流れをメモしていましたので、ご紹介させて頂きます。無痛分娩で出産される方、無痛分娩を検討されている方の参考になれば嬉しいです。
目次
無痛分娩の実際の流れをレポート!
モカは第三子の出産で無痛分娩を選択しました。
無痛分娩を選んだ理由は4つあります。
体力を温存しておきたかった
(上に小学生の子供が2人いて産後から習い事の送り迎えをする必要があったこと、産後に家事などを頼れる人がいなかったことから産後に体力を残しておきたかった)
最後の出産だと思うので子供が生まれる瞬間を冷静に見たかった
旦那が立ち会える日に出産したかった
上の子の時の出産が辛すぎた…
(上の子の時に陣痛が進むスピードが早く、心の準備もないまま陣痛の激痛に耐え産後も憔悴しきっていたので、出産の痛みにかなりナーバスになっています。)
今回は、無痛分娩を得意とする産院を選びました。麻酔科医の資格も持つ医師が毎回妊婦健診も行ってくれるので、経過もバッチリ把握してもらえ安心して無痛分娩にのぞむことができました。
出産前日(37w1d)
13:00 入院
13:20 入院手続き完了
13:20 NST開始
14:05 助産師さん内診
14:41 医師の内診
・ミニメトロ挿入
ミニメトロを入れてから軽い腹痛があります。
16:10陣痛室へ移動
16:12トイレ
出血あり
処置も終わってしばらく時間が空くとのことでしたので、ちょっとお昼寝しました。
赤ちゃんが生まれたら自由にお昼寝もできませんので、今のうちに堪能してきます。
18:00 夕食
メニューは
・ピラフ
・トンカツ
・温野菜
・椎茸とスナップえんどうと人参のスープ
でした。
ガッツリメニューでしたがとても美味しかったです。
23:00 硬膜外麻酔の準備
腰に麻酔を入れるためのカテーテルを入れてもらいました。
最初に細い針の注射で麻酔をしてから太い注射で入れていくので、最初に少しチクッとした後はほとんど痛みはありません。
あっという間に処置完了。
保冷剤を当てて、麻酔の効き方を確認します。
同じ保冷剤なのに、胸に当てた時の冷たさと足に当てた時の冷たさが違う!
足はあんまり冷たく感じません。
すごいなこりゃ。
そのままNSTと内診。
ミニメトロは外れて子宮口は3cmでした。
子宮口を柔らかくする飲み薬とダブル(ミニメトロよりも子宮口を大きく開かせるための器具)はいれずに、朝から陣痛促進剤を入れることに決定しました。
1時間程のNSTの間、点滴で水分補給。
麻酔をすると血圧が下がってしまう事があるので、体に水分を入れるのだそうです。
カテーテルの入っている背中も全く痛くない!
麻酔はボタンを押すと入るようになっている機械でいれるようです。
夜中でもお腹が痛くなったらナースコールをすると麻酔を入れてくださるのだとか。
1時間後、車椅子で陣痛室に戻りました。
麻酔をしていると足がガクッとなる事があるそうで、念のため車椅子での移動です。
麻酔の機械は持ち運べるバッグに入っていて、トイレにも持ち運びます。
そのためトイレに行きたくなったらナースコールです。
点滴のカラカラよりもコンパクトで楽。
0:20 本日の処置は終わり
明日に備えて、おやすみなさい。
入院翌日
2:00 トイレに目覚める
ナースコールをして、点滴のカラカラに麻酔用バッグをぶら下げてトイレへ。
ミニメトロを抜いたので、トイレがスムーズになりました。
4:00 お腹の痛みで目が覚める
夕方よりも張りの強さが強く痛みも強い。
でもまだ生理痛くらいの痛みで、麻酔をお願いするほどではないかなぁ。夕方と違うのは、お腹がキューっと痛くなった後に腰に痛みが走る事。
時間の間隔を計ってみましたが、規則性はない様子。
多分今の状況で看護師さんを呼べば麻酔をしてくれると思いますが、まだ全然平気なのでもう少し待つことにしました。
5:00 まだお腹が痛い
お腹の痛みの間隔を計りましたが、7分だったり、10分だったりまちまち。
痛さも強くなるどころか弱くなっているので、前駆陣痛だな。
頑張れ、赤ちゃん!!
ここの産院は近くに総合病院があるので救急車のサイレンがよく鳴り響いています。サイレンの音を聞いていると、なんだか心細くなるなぁと思っていると、隣の陣痛室でドタバタ音がします。
陣痛で苦しんでる妊婦さんがあるのかなぁ?
5:55 トイレ
トイレに歩いて行ったら、お腹が痛かった…
やっぱり陣痛?
そろそろ看護師さん呼ぼうかなぁ。
6:00
看護師さんが来てくれて検温、血圧測定を行う
NSTをつけて、麻酔を入れてもらいました。
麻酔はボタンを押してから20分くらいして効いてきます。効くまでに少し時間はかかりますが、その分長く麻酔効果が続く種類のものだそうです。
「しばらくはお腹の痛みを感じるかもしれないけど、すごく痛い場合には先生に追加の麻酔をお願いできますので言って下さい」と言っていただけました。
NSTの状態次第で、1度内診になるようです。
うーん。
やっぱりこれは陣痛か?
麻酔を入れると痛みと共に陣痛も弱まる性質があるようなので、陣痛促進剤を使うそうです。
元々、今朝から陣痛促進剤の点滴をいれる予定でしたし、促進剤は予定通り使用します。
6:20
麻酔が効いてきたのか、足がほんわか暖かくなってきてお腹の痛みが楽になってきました。
7:00
麻酔が効いたせいなのか、お腹に張りがなくなってきました。
促進剤の量を少し増やします。
麻酔の影響なのか、少し気持ちが悪い感じもします。
7:20
麻酔のせいか、点滴のせいか、なんだか寒い気がしてきました…
でも、麻酔がいい感じに馴染んで来た!
痛くもないし、効き過ぎてもいない感じ。
非常に快適です。
7:30
麻酔が馴染んだと思ったら、助産師さんが来て麻酔追加のボタンを押していきました。
モニターも見えないので、状況がわかりません。
陣痛、進んでるのかな?
8:00朝食
朝からガッツリメニューです。
美味しかったのですが、食欲がなく1/3くらい食べました。
麻酔の影響なのか起きているのが辛いです。眠い…
8:30 夫が病院に到着
9:10
助産師さんから陣痛が規則的になって来たと聞きました。
陣痛促進剤の量を増やします。
麻酔がよく効いているので、麻酔を入れる間隔を少し伸ばすことになりました。
10:00
体温を計ると37.9℃。麻酔の副作用で発熱したようです。
自覚症状は全くないのでわかりませんが助産師さんがアイスノンを持って来てくれて、頭に当てると気持ちが良かったです。
助産師さんのお話では、麻酔の影響で発熱する人が約3割いるようです。
朝から微妙にあった悪寒は熱のせいだったのですね!
今何分間隔くらいの陣痛が来ているのか聞くと、2分間隔とのお答え。
えぇ!全くわからなかった。
モニターで繋がれておりトイレに行けないので、助産師さんが尿道に管を入れて尿を出してくれました。
ついでに内診してもらうと、なんと子宮口全開!
分娩室の準備をして頂いてる間に、いきみの練習をしました。
助産師さんの合図に合わせていきんでみるとパチンという感覚があり、破水。
10:45分娩室へ移動
分娩台に上がって、助産師さんが様子を見てくださっている間も雑談してました。
いよいよ出産なのか!まだ実感がありません。
11:27出産
数回いきんだだけで、ツルンと赤ちゃんが出てきました。
赤ちゃんは3300gでした。37週なのに大きかった。
早く産んで良かった…「予定日までお腹にいたら4000gを超えてたね!」とのことです。
出血の量が多めだったため、アイスノンをお腹にあて子宮収縮を促す点滴を2本いれました。
ラミテックに子宮収縮剤を注射で混ぜて点滴。
ちょっとだけかゆみの副作用が出て、お腹や足がかゆかったです。
これは無痛分娩だけに限る処置ではなく、自然分娩でも出血が多めならば同じ処置がされます。
無痛分娩の痛みは??実際に無痛分娩をしてみての感想
気になる無痛分娩の痛みですが、一言でいえば全く痛くありませんでした。まさに無痛です。
2人目の出産時に無痛分娩にしたのに、結果的には緩和分娩で出産時はめっちゃ痛かったので今回も期待していなかったのですが、本当に無痛で驚きました。
分娩の時もお腹の痛みなく、お腹が少しだけ張る感じです。
全く痛みがないので上手にいきむ事ができるのは心配だったのですが、その点は全く問題ありませんでした。むしろ痛みで我を忘れる事がないので、助産師さんの指示にしたがって冷静にいきむ事ができました。
助産師さんや夫と話をしながらとても穏やかな気持ちで出産でき、冷静に息子の頭が出てくる瞬間を見ながら、出産ってすごいな!生命の神秘だな!と感慨深くなっていました。
普通分娩の時は、痛みでこんなことを考えてる余裕はありませんでしたので、人生経験としても無痛分娩を選択してよかったと思っています。
出産してすぐに「これならまだ産めるなぁ」と思ったのは3人目にして初めての経験でした。上の子2人の時は、陣痛が痛すぎて「もう2度と産みたくない」と思ったものです…。
モカは無痛分娩にして大正解だったと思っています。
会陰切開していないし、裂けてもいないので産後がとても楽でした。
普通分娩の場合、強い陣痛が来るとまだいきむタイミングでなくても力が入ってしまい、会陰がしっかり伸びきる前に出産になることも多いようです。
だから会陰切開になったり、傷がついてしまうことが多いのだとか。
無痛分娩は痛みがないので、会陰がしっかり伸びきり体がしっかりと出産の準備が整うまでいきむことはありません。そのおかげで結果的にママの体にかかる負担も最小限に抑えることができます。
小さな違いのように思われますが、実際産んでみるととてつもなく大きな違いでした!
無痛分娩の入院日はどう決める?
無痛分娩の場合、出産日をあらかじめ決めておくパターンと、陣痛がきてから無痛分娩の処置をするパターンの2つのタイプがあります。
考え方は病院によって違いますが、管理しやすいという理由からあらかじめ出産日を決めて事前に入院するパターンの方が多いです。
私の通っていた病院は常勤で産科麻酔医がいる病院だったので、上記のパターンどちらでも対応可能だと言われました。
ただ、通常は出産予定日近くの日を選んで事前に入院するようです。
私の場合、上の子の予定がみっちりだったこと、夫が立ち会いやすい日が良かったことからお盆時期に出産したいと申し出ました。その時期お腹の赤ちゃんはちょうど37週に入った時期。ちょっと早すぎるかなぁと思ったのですが、体重もしっかりありそうで、上の子2人も38週0日で陣痛がきていることもあったので、希望通りの日にちで入院することになりました。
無痛分娩の場合、子宮口を開かせる処置と陣痛促進剤で陣痛を起こす処置をします。
そのため、入院から出産までの時間は個人差があります。これは自然分娩でも無痛分娩でも変わりません。どうしても個人差があるものです。
通常は入院日から2日以内に生まれる場合が多いと言うことから、入院日を8月10日に決定しました。
無痛分娩は冷静に出産できるのがいい
こんなに冷静にいきんだのは初めてです。
赤ちゃんが出てくるところも、3人目にして初めてじっくり見ることができました。
助産師さんにも「いきみ方が上手」と褒めて頂きました。上2人の時に学んだいきみ方を、陣痛がないおかげで冷静に実践できた結果だと思います。
会陰を切ったり、避けたりしなかったので、産後のトイレの時にも痛みはなくスムーズでした。
1人目の時には大きく避けてしまい縫って頂いたのですが、産後のトイレが痛くて痛くて…
プラス10万でこんなに充実したお産ができるなら、本当に有意義なお金の使い方でした。
人生最後になると思われる3人目の出産。非常に満足のいく出産になりました。
本当に病院の先生、助産師さん、スタッフさんに感謝感謝です。