産後ダイエットに取り入れている方も多い糖質制限ダイエット。最近は、ダイエットするなら糖質制限は当たり前になってきていますよね。
糖質制限ダイエットって生活の中に取り入れやすいので、モカも気が向いた時にやっていました。でも、糖質制限ダイエットへの盲点があることがわかり、美を追求するダイエットには不向きとの見解も出てきました。
産後ダイエットはお母さんの体調のケアもしつつ体重を減らすことが大切です。老けない産後ダイエットについて考えてみます。
目次
産後ダイエットで糖質制限はやっちゃダメ!
日本人の主食はお米。産後ダイエットで糖質制限ダイエットをしようと思った時に、真っ先に減らすのはごはんではないでしょうか?
でも、米には糖質となるデンプンの他にも、タンパク質やビタミンB1、食物繊維、エイジング効果が期待できるビタミンEも含まれています。
痩せるためには糖質をカット!と思いがちですが、産後の白米は重要なママの栄養補給源なので、お米を食べなくなることで減る栄養素を他のもので補わなければならなくなります。
2018年3月、日刊工業新聞で糖質制限に関して衝撃的な研究結果が掲載されました。なんと、糖質制限は老化を加速させるというのです。
東北大学大学院農学研究科の都築毅准教授らは、糖質を抑えた糖質制限食を食べ続けると、体の老化を促し、健康に影響をもたらす恐れがあることを示した。
マウスに、脂質、糖質、たんぱく質のバランスが日本食に近い「通常食」と、炭水化物を脂質とたんぱく質に置き換えた「糖質制限食」のどちらかを与え、両群20匹ずつを使って実験した。
人間の70代後半以降に相当する54週齢のマウスの学習機能テストでは、明るい部屋にマウスを入れ、暗い部屋へ移動すると電気ショックを受けることを学習させる。通常食を食べたマウスは、平均して200秒ほど明るい部屋に留まっていたのに対し、糖質制限食のマウスは130―150秒程度と、学習機能の低下が見られた。
48週齢のマウスの見た目を比較すると、糖質制限食を食べさせ続けたマウスは皮膚や見た目の老化が見られ、寿命も短くなっていた。
出典:日刊工業新聞2018年3月19日
糖質制限ダイエットは学習機能の老化だけでなく、皮膚や見た目にも明らかな老化を促してしまい、寿命までも短くする可能性があるのだそう。見た目はもちろん、健康のためにも痩せた方が…なんて思って糖質制限ダイエットを始めたはずなのに、その結果が老化を生むなんて残念過ぎますよね。
特に産後は出産のダメージが残っていることに加えて、母乳に栄養を取られてしまうので、ママの体はスカスカの状態。産後ダイエットは体重だけ元に戻せばいいわけではありません。産後の体をケアしながら、これから長い育児を元気にこなせるように健康的に体型を元に戻していくことが目的なはずです。
お肌のためにも、無理な糖質制限の産後ダイエットはおすすめしません。
もともと日本人は世界的に見ても長寿の国。健康であることは美肌にとっても第一条件です。体の中の健康なくして、肌の健康はありませんので、むやみに糖質制限で産後ダイエットを試みるのは避けておいた方が無難です。
産後もキレイでいるための産後ダイエット方法は?
老けることなくキレイに体系を整えるための産後ダイエット方法をご紹介します。
白米を玄米に置き換える
「糖質が気になる…」「効率的にダイエットしたい」という方は、白米を玄米に変えるだけでカロリーはカットできて、栄養価も上がるので産後には特におすすめです。
中でも発芽玄米は完全食とも言われるほど栄養バランスもよく、ローカロリー。ダイエットには気にしたいGI値も低いので、産後ダイエット中のでも安心して食べられます。
栄養たっぷりなので、母乳の質が上がったり、母乳の出がよくなったというママの声も聞かれます。
もちろんママだけでなく、パパやお兄ちゃん、お姉ちゃんにもいいですね。
白米に混ぜて炊飯器の白米コースで炊くだけなので、簡単なのも魅力。玄米よりも栄養価が高いのに、玄米コースがない炊飯器でも全く問題なく炊けるのが発芽玄米のいいところです。産後の食卓にはぜひ取り入れたい食品です。
酵素ドリンクを飲んでみる
産後ダイエット=酵素という図式すら思い浮かぶほど市民権を得た酵素ダイエット。
酵素には体内の毒素を排出しやすくしたり、体の代謝を上げる効果が期待できます。私たちの体の中にもともとあら酵素の数は5000種類以上とも言われ、ダイエット以前に健康な体を保つためには必要不可欠なものです。薬ではないので副作用なく安心して飲めるのも産後ダイエットで選ばれる理由の1つです。
ただ、産後は寝不足に加えて、ストレスも溜まりやすい時期なので、酵素数が減少しやすく、働きも鈍くなります。
酵素ダイエットをする方法には、酵素サプリや酵素ドリンクを飲むのが一般的です。食品から酵素を摂ることもできますが、酵素は熱に弱いため生野菜などを大量に食べる必要があり、食事の時間も惜しい忙しい育児時期には現実的ではありません。
産後ダイエットで酵素サプリや酵素ドリンクを選ぶときには、どのような成分なのかも確認するといいですね。産後ダイエットをメインにしている酵素ドリンクなら成分も授乳に配慮した構成になっているので安心だと思います。
最近はコラーゲンやヒアルロン酸など、美容成分が入った酵素ドリンクもありますので、産後ダイエットと一緒にお肌のケアもしたいという方は、美容成分入りの酵素ドリンクを選ぶといいかもしれませんね。
>>産後ダイエットによかった美容成分たっぷりの酵素ドリンク(妊娠中の体重管理から飲んでいます)もご紹介していますので、参考にしてみてください。
簡単な運動も取り入れる
産後ダイエットは体重を落とすだけでなく、引き締めることが必要です。体を引き締めるには運動が必要。産後の体調をみながら少しずつ体を動かすようにしたいですね。
産後の運動におすすめなのがスクワットとかかと上げ運動です。「またスクワットの単語が出てきたよ…」と思われたかもしれませんが、ごめんなさいスクワットです。でも、それだけスクワットって産後のダイエットに適していると言うことなんです。
スクワットってマッスル系の人のトレーニングのイメージが強いのですが、実は体に負担が少ないのに全身の運動効果が高い運動。お尻と太ももの筋肉に効くので、産後太りできになる箇所の引き締めにはもってこいの運動です。
スクワットと聞くと膝を大きく曲げてしゃがみこむ運動をイメージするかと思いますが、産後の美尻スクワットは違います。
産後の全身引き締めスクワット方法
- 肩幅より少し広めに足を開きます
- お尻を後ろに突き出しながら膝を曲げていき、膝が90°になったら30秒キープ
- ゆっくり姿勢を元に戻します
文章で読むとラクそうでしょ?でも、実際にやってみるとお尻・太もも・腹筋がプルプルします。何にも道具はいらないですし、いつでも気軽にできる運動なので育児の空き時間に試してみてください。
そして2つ目がかかと上げ運動。こちらも簡単でかかとを上げて爪先立ちの状態になりキープするだけの運動なのですが、お尻にビリビリと引き締め効果がきます。
かかと上げ運動
- つま先を30°開いてまっすぐ立ちます
- 5秒数えながらかかとをあげて30秒キープ
- 5秒数えながらかかとを下げます(この時、かかとは付かないようにします)
- 1〜3の繰り返し
私はかかと上げ運動を料理をしながらや、歯磨きしながら毎日行うようにしています。短い時間でも毎日続けることによって、お尻と太もも、ふくらはぎが引き締まってきました。パンツの太もも部分に余裕ができてきたのが嬉しいです。
お尻と太ももの境、わかりますか?私は産後は明らかにお尻が下がって見た目の足の長さが短くなってしまいました。産後のタレ尻をキュッと引き締まったお尻に変身させて、かっこよくスキニーパンツも履きこなしてしまいましょう。
糖質制限ダイエットは、キレイに痩せるどころか老化を促進させてしまうことが指摘され初めています。ダイエットには流行り廃りがあります。でも、根本的な産後ダイエット方法はバランスの良い食事と運動です。これはどんなに科学が進んでも変わらない事実だと思います。
糖質制限をすると体重の減少は早くから見られやすいため魅力的に感じやすいですが、見た目が老化してしまっては意味がありません。見た目も体の中も健康で美しくいるためには、効率的な栄養補給と運動は外せませんね。
産後ダイエットは急がば回れ。今の地味な努力がこれから先のあなたを必ず輝かせてくれます。