しわのある布

妊娠・出産は肌荒れしやすい時期です。この時期に急に老け込む方も多いもの。そして、老けて見られがちな要因の1つがシワです。同じ顔でもシワがある状態と無い状態では、全く年齢が違って見えてしまいます。

出産でシワが増える原因と、有効な対策をご紹介します。

目次

出産するとシワが増えるのはなぜ?

エストロゲンの減少

妊娠するとエストロゲンとプロゲステロンという、2種類の女性ホルモンが増加します。妊娠中の肌荒れは、このホルモンバランスの変化に体が対応しきれない事が原因でした。そして、出産をすると、エストロゲンとプロゲステロンは急激に減少します。

特に「エストロゲン」は、別名「美肌ホルモン」などと呼ばれ、肌のコラーゲンを増やしたり保湿効果を高めてくれる、肌には嬉しい作用を持ったホルモンです。

このエストロゲンも出産後は減少してしまいます。そのため出産後の肌は、コラーゲンの生成能力や保湿能力も下降してしまいます。コラーゲンは肌を支える大切な成分です。コラーゲンが減少した肌は潤いをなくし、シワができやすい状況になります。

肌の乾燥

産後の肌は思っているよりも乾燥しています。ホルモンの影響で、肌の保湿能力がおちている中、乾燥した病院で過ごし、赤ちゃんのお世話などで睡眠も十分に取ることのできない状態です。

たとえ、肌がカサカサしていなくても、肌の中は乾燥に傾いていますので注意が必要です。

過度なスキンケア

肌の調子が優れないと、いつもよりも気合を入れてスキンケアを頑張りがち。スキンケア自体は肌に良いことですが、過度なスキンケアや間違ったスキンケアは肌にダメージを与え、シワの原因になっていることもあります。

ゴシゴシこすったマッサージ、化粧水を浸透させようとパンパン肌を叩く、シワを伸ばそうと力強く伸ばす・・・これらは全て肌へのダメージとなってしまいますので、気をつけたいですね。

表情筋の衰え

顔の筋肉を表情筋といい、顔の脂肪と皮膚を支えています。肌のリフトアップには欠かせない筋肉です。この表情筋が衰えると、皮膚はたるみ、シワの原因となってしまいます。

出産で出来たシワ対策

保湿

乾燥傾向の肌にたっぷり潤いを与えて、肌に元気になってもらうことが大前提です。乾燥はシワの敵です!

洗顔後は乾燥を防ぐため、5分以内に保湿する事を心がけたいものです。

赤ちゃんのお世話などでスキンケアの時間がない時は、オールインワン化粧品などを利用すると楽チンです。

保湿をする時は、力を入れず優しくケアをするのが大切です。手のひらは最高の保湿ツールです。手のひらで優しく温めながら、少しずつ化粧水を肌に浸透させていくように心がけましょう。

化粧水は一度にたくさん付けるよりも、数回に分けて少しずつ浸透させる方が保湿効果が高まります

紫外線対策

紫外線は肌へのダメージを与えてしまいますので、洗顔後はすぐに日焼け止めを塗りましょう。家の中にいう時も、紫外線は窓から入ってきますので、軽めの日焼け止めを塗っておくと良いですね。

表情筋を鍛える

表情筋を鍛えると、顔が引き締まりシワができにくくあります。また、小顔効果やリフトアップ効果もあります。

表情筋を鍛えるには、目を大きく開けながら、大きな口でゆっくりと「あ・い・う・え・お」と言ったり、大きな口を開けて舌を伸ばすエクササイズを行うと良いですね。顔の筋肉を意識して行うとより効果的です。

私は、表情筋エクササイズのやり過ぎで頭が痛くなった事があるので、エクササイズはほどほどに。1日2セットすれば十分だと思います。

食事で肌を元気に

体の中から、肌を元気にするのも効果的です。基本的にはバランスのよい食事が良いのですが、特に意識して摂取するとシワによい食品をご紹介します。

セラミド

保湿成分として知られるセラミドですが、食品にも含まれています。セラミドが最も多く含まれているのは、「こんにゃく」です。中でも、生芋こんにゃくにはセラミドがいっぱいです。

ビタミンA

肌の機能を正常にする働きがあります。ビタミンAはニンジンやカボチャなどの緑黄色野菜に多く含まれています。

ビタミンB6

皮膚や粘膜を維持する働きがあります。ビタミンB6は、レバー・うなぎ・牛乳・納豆などに多く含まれています。

その他、ネバネバ食材のオクラ・納豆・なめこ・山菜などにも、保湿効果を高める効果があると言われています。ネバネバ食材は便秘の解消にも効果的ですので、是非取り入れたいですね。

まとめ

産後の肌のシワは、ホルモンの影響で避けにくいものです。

しかし、しっかりと対策をすれば、シワのない見た目年齢の若いママになることができます。歳は皆が一律に必ずとっていくものですが、見た目の若々しさは同じではありません。

正しいシワ対策で、見た目年齢の若いママを目指したいですね。