考える女性

脂漏性皮膚炎は普段聞きなれない皮膚疾患のため、発見が遅れがちになります。

ずっと乾燥肌だと思っていたらかゆみやいつもと形態の違う湿疹が出てきて、皮膚科に行き脂漏性皮膚炎と診断されるというパラーンが多いようです。

脂漏性皮膚炎は、皮脂の多い部分にフケのような物が付いた湿疹ができたり、薄いかさぶたのような物が付いた赤みがでる皮膚疾患です。

産後は肌あれが起きやすい状況なので、脂漏性皮膚炎にもなりやすいのです。治まっていた脂漏性皮膚炎が、出産を機に再発したという方もいます。

産後の脂漏性皮膚炎の改善には、皮膚科の受診と自宅での正しい保湿が必要です。

目次

脂漏性皮膚炎は皮膚科に行かないと治らないの?

脂漏性皮膚炎の原因は、マラセチアという真菌(カビの一種)です。

カビと言っても、元々皮膚の毛穴の中におり、通常は何も悪さをすることはありません。

しかし、皮脂が多くなるとマラセチアの数が活性化し数も増えます。そして、マラセチアは皮脂中の中性脂肪を分解し、その時にできる物質が肌を刺激して肌荒れが起きると考えられています。

つまり、脂漏性皮膚炎はマラセチアの活動を抑えることでしか、根本的な解決方法はありません。そのためには、皮膚科で抗真菌薬を処方してもらう必要がありますので、いつもと違う湿疹が出た場合には、早めに皮膚科を受診しましょう。

自宅でできる脂漏性皮膚炎ケア

産後の脂漏性皮膚炎はホルモンバランスの乱れから皮脂が多くなり、脂漏性皮膚炎に移行していくケースが多いようです。

皮膚科で処方された抗真菌薬で症状が治まっても、皮脂が多いと再発しやすくなってしまいます。

皮脂が多く出る主な原因は乾燥肌です。

肌が乾燥すると体は肌を守るために皮脂を分泌します。つまり、肌がしっかりと潤っていれば皮脂の分泌も抑えることができるのです。肌の乾燥を抑えるためのポイントは清潔と保湿です。

1-1洗顔・入浴

肌の清潔は皮膚に生きている菌のバランスを保つ為にも重要です。

石鹸を使って余分な皮脂を洗い流します。その時に、石鹸はしっかりと泡たてて、泡を滑らせるようにして洗いましょう

 

2-1肌の保湿

皮脂のバランスを正常な状態に戻すためには、保湿も重要です。

脂漏性皮膚炎の時は、肌が敏感になっている状態ですので、肌に負担のない化粧水・乳液を選びましょう

ワセリンなどは肌に優しいですが、肌の表面の蓋をして乾燥を防ぐものです。

脂漏性皮膚炎の時は、肌の奥も乾燥している状態ですので、肌の中から潤すためには化粧水・乳液で肌を整えることは大切です。

産後は、忙しくスキンケアに時間を割きにくいので、そういた時にはオールインワンタイプの保湿化粧品を利用するのも効果的です。

乾燥肌には、1日のスペシャルケアよりも、毎日のコツコツケアの方が効果的です。

まとめ

脂漏性皮膚炎は、マラセチアというカビの一種が活発になることが原因です。まずは皮膚科で抗真菌薬を処方して頂いて、菌の活動を抑えましょう。そして、マラセチアが増殖した要因となった皮脂をコントロールすることが重要です。

脂漏性皮膚炎を早く治し、再発を防止するためにも肌の保湿を心がけましょう。保湿の時には、肌に負担のない成分でしっかり保湿することが改善への近道です。

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