37歳の兼業主婦です。
8年前、29歳で長男を出産したのですが、その後急激に敏感肌になってしまい、メイクができないどころか生活に支障をきたすほどの皮膚トラブルに悩まされるようになってしまいました。
妊娠4ヶ月から謎のかゆみ。産後4ヶ月で乾癬(かんせん)と診断されました
妊娠6か月くらいの時期だったと記憶していますが、下腹部ビキニラインの上側の方に妙なかゆみをおぼえ、蕁麻疹でもできたのかと保湿クリームを塗り続けていました。ところがかゆみはどんどん強くなり、ついには赤っぽいただれ痕のような状態に。
皮膚科に相談したところ、「妊娠ストレスによる炎症ですよ。心配しないで」と言われました。消炎効果のある保湿クリームを処方してもらい、その時は何とか症状をおさめることができました。
ところが産後4か月ほどした頃から、そのかゆみを伴うただれ痕が、全身の様々な部分に頻発するようになったのです。
まず、腕時計をはめていた左手首の部分に現れ、その後両わきやブラジャーがあたる背中部分などにも出始めました。
皮膚科に舞い戻ると、乾癬(かんせん)という聞きなれない病名が出ました。ストレスや物理的な摩擦、環境の変化など様々な要因を引き金にして出て来る遺伝性の皮膚疾患で、残念ながら完治することはないということです。前回同様、消炎保湿クリームで対処する他に、生活習慣を改めるなどしか改善手段はないと言われてがっくり来てしまいました。
乾癬(かんせん)だけじゃなかった。次々に皮膚トラブル発生!?
この後、私は乾癬の他にも様々な皮膚トラブルに次々と見舞われました。
それまで何の問題もなく使えていた洗剤に急に刺激を感じるようになり、拭き掃除のあと気が付いたら、バケツに突っ込んでいた部分だけ手が真っ赤になり、赤い湿疹が吹き出ていました。その両手はいわゆる「主婦湿疹」に移行してしまい、いくらクリームを塗ってもぶつぶつのかゆみやただれ・あかぎれが後を絶たない状態に。
また、紫外線ダメージをダイレクトに受けるようにもなり、ほんのちょっと日光に当たると、ジーンズをはいていた太もも部分でも、軽い火傷のように真っ赤になってしまうのです。
家族の理解が得られにくい皮膚トラブル。普通肌でも妊娠で皮膚は変わってしまう
夫はじめ家族の理解を得られなかった頃は本当に辛かったのですが、息子が幼稚園に行くようになる頃には
「赤ちゃん用のクリームでとことん保湿・保護に徹する」
「睡眠時間を極力多くとる」
「肌を強くする食材、にんにくや豚肉・レバーを頻繁に食べる」
という地道な努力が効果を上げて、少しづつ肌の弱さは回復していきました。
ですが現在でも、物理的に肌刺激を防ぐ努力は続けています。家事をする際にはゴム手袋、肌着や下着は木綿や麻生地のものを選び、アクセサリーや時計は一切つけないようにしています。
妊娠や出産を機に肌質が変わることはよくあると聞きましたが、これは本当の事でした。妊娠前まで普通肌だったという方もぜひ油断せず、大いに肌を保護するよう気を付けていただきたいと思います。