乳首の黒ずみ治療としてクリニックで話題なのがトレチノイン酸水性ゲル。がっつりと黒ずんでしまった乳首もピンク色になると言うのですから気になります。
この記事では、トレチノイン酸水性ゲルは本当に乳首がピンク色になるのか?そして、産後の乳首の黒ずみにも使えるのかをご紹介します。
目次
黒ずみ治療のトレチノインってなに?
トレチノインは、ビタミンA(レチノール)の誘導体です。その効果はビタミンAそのものの50倍〜100倍とも言われるほど。
トレチノインの効果
トレチノインには、肌の角質を除去したり、肌のターンオーバーを活性化させる働きがあります。また、コラーゲンの生成を促す効果もあり、アメリカではシワやニキビ治療の薬として認可されています。
妊娠中・産後の黒ずみケアにも使えるの?
トレチノインは私たちの体の中にも、ごく微妙ですが血液の中に存在している物質です。そのため、アレルギーなども少ないと言われている治療法なのですが、高濃度のビタミンAは胎児の奇形や先天性疾患のリスクを高めるため、妊娠中や妊娠を希望している人はトレチノインを使うことはできません。
妊娠中に乳首が黒ずんでくることもあり、多くの妊婦さんを悩ませていますが、妊娠中の乳首の黒ずみはトレチノイン以外の方法でケアして行くことが必要です。
また、トレチノインは非常に強い作用を持つため、授乳中にトレチノインで乳首の黒ずみケアをするのは避けましょう。授乳前に拭き取ったとしても完全に拭き取ることは難しく、赤ちゃんの体内に入ってしまう危険性もあります。また、ママの乳首の角質が強制的に落とされているため、乳首への刺激が大きくなり、さらなる黒ずみの元となってしまうこともあります。
トレチノインで乳首の黒ずみをケアする場合には、卒乳してからにしましょう。
トレチノイン酸水性ゲルで乳首はピンク色になる?
気になるのがトレチノインの効果が現れてくるまでの期間。早い人だと1ヶ月くらいで効果が感じられる人もいますが、一般的には8週〜12週間くらいで黒ずみが薄くなってきたのを感じる方が多いです。ただ、12週間で乳首がピンク色になるわけではなく、この段階では黒ずみが薄くなってきたかなぁという程度。完全に乳首がピンク色になるには約1年間の治療が必要になります。
トレチノインはあまり長期に渡っての継続使用ができません。0.1%クリームですと2週間くらい継続して使い、その後2週間はハイドロキノンクリームのみでケア。そして休薬期間を空けてまたトレチノインを使用するというサイクルで治療を行う場合が多いです。
しかし、中には弱めのトレチノインを長期間使い続ける方法を勧める医師もいます。どちらがいいのかは肌質にもよるので、医師と相談しながらじっくりとあなたに最適な黒ずみケア方法を探っていくことになるでしょう。
後述するトレチノインの副作用でもお話してきますが、トレチノインはとても強力な薬なので副作用もあります。
確かに継続して使用することで乳首はピンク色に近付いていきますが、その段階までには肌荒れを経験する方も多いです。辛い時期を乗り越えてこそのピンク色の乳首になることは、覚悟しておくことが必要になるかと思います。
トレチノインで乳首の黒ずみをケアする方法
トレチノイン治療に対応しているクリニックで、「トレチノイン治療をしたい」と申し出ると、多くの場合トレチノインクリームとハイドロキノンクリームが処方されます。クリニックによってはビタミンC誘導体のローションも一緒に処方されることもあります。
トレチノインは強い漂白作用のあるハイドロキノンと一緒に使うことで肌の美白効果が上がることがわかっているため、黒ずみを早くキレイにするために合わせ技を選択する医師が多いです。
トレチノインの気になる費用は?
クリニックでトレチノイン治療をする場合には、健康保険は使えずに全額自己負担になります。
自由診療なので価格はクリニックによってバラツキがありますが、大体の相場としては
ハイドロキノン 4% 2500円前後
くらいかと思います。
この他に、初診料や再診料がかかります。
もちろんクリニックの立地や地域によっても差はありますが、あまりにも高額金額を提示される場合には、クリニックを検討し直す勇気も必要です。
トレチノインは市販で買えるの?
トレチノイン酸水性ゲルは、日本ではまだクリニックのみで扱える外用薬です。薬なので、病院でのみ処方してもらえるもので、化粧品には配合されていません。
つまり、トレチノインで乳首の黒ずみをケアしたいと思ったら、病院を受診する必要があります。皮膚科や美容皮膚科、婦人科などで処方してもらえます。
中には、トレチノイン配合のクリームが市販されている国から個人輸入で取り寄せて使用している方もいますが、トレチノインは非常に副作用の強い薬ですので、使用方法を誤ると黒ずみどころの話ではなくなってしまいますので注意が必要です。
トレチノインの副作用
乳首の黒ずみで悩んでるいるのに、お医者さんとはいえ、人に見せるなんてできればしたくないですよね…。私は乳首の黒ずみで何年も悩んでいましたが、悩んでいるからこそ人に晒すことに抵抗を感じてしまいます。
赤くなる
トレチノインによって乳首がピンク色になる過程として、赤くなり、そして皮が剥けます。
トレチノインを使うと最終形としてはピンク色の乳首になれますが、それには1年以上の時間を要し、その過程として乳首と乳輪が赤くなり、皮がむける期間を伴うケースが多いことは頭に置いておきましょう。
赤剥けを繰り返して、トレチノインを1年使いピンク色の乳首になりました。そばかすの様にシミが点々としている時期もあり、キレイになるまでは「こんなになるなら、やらなきゃよかった」と思っていました。
結果的にはやって良かったですが、簡単に楽して黒ずみが解決するわけではないです。辛くても後には引けない状況になるので、覚悟を持って始めないと後悔すると思います。
かゆみ
多くの方が体感する副作用がかゆみです。肌のターンオーバーを強制的に早めているので、肌はデリケートな状態になり、普段ならば大きな負担にならない洋服のスレなども大きな刺激となってしまいます。
トレチノインを使い始めてから、痒くて寝られない日も多くありました。枕元のかゆみ止めは必須アイテムでした。
色素沈着
トレチノインはメラニンを排出する働きがたるのですが、普通の肌の色の部分に塗ってしまうと、肌がダメージを受けて色素沈着が起こることがあります。
乳輪からはみ出して塗ってしまい、二重乳輪になってしまいました…。しばらくして治りましたが、数ヶ月は精神的にもキツかったです。
まとめ
トレチノインで乳首の黒ずみをピンク色することは可能ですが、短期間でピンク色になるのではなく、ハイドロキノンなどを併用しながら時間をかけてケアしていく方法になります。
赤みやかゆみが出ることもありますので、トレチノインを試すときには安易に個人輸入のクリームなどを使わず、クリニックで相談をするようにしましょう。
私は出産してから敏感肌になってしまったので、トレチノインでの黒ずみケアは断念。保湿と肌のターンオーバーを整えることをメインに、肌に負担のない乳首の黒ずみケアを心がけています。
副作用なし!?デリケートな肌でも使える乳首の黒ずみケアクリームがありましたので、トレチノインでの黒ずみケアの前に一度厳しい目でチェックしてみるのもいいと思います。