赤ちゃんのアトピーは、見ていて辛いですし、かゆみで機嫌が悪くなったりとママも大変です。
何とか改善してあげたいと思い病院に行って薬を処方されても、症状は良くなってはまた悪化しての繰り返し。薬を使い続けることに不安もあるのではないでしょうか?
赤ちゃんのアトピー対策とステロイド剤についてまとめました。
目次
赤ちゃんのアトピーの原因
赤ちゃんのアトピーは、免疫バランスが偏ることで起きています。
赤ちゃんは皆、免疫バランスを保つのが苦手なので皮膚トラブルを起こしやすいですが、アレルギー因子を持つ赤ちゃんは特にバランスを保つのが苦手なので、アトピー症状(湿疹、肌の乾燥、耳切れ、ガサガサなど)が起こりやすいのです。
ただ、赤ちゃんのアトピーの場合は大人のアトピーと異なり、成長と共に免疫バランスが整ってくることで、症状が治まる事が多いものです。大体1歳半~2歳頃になると免疫バランスが整ってくると言われています。
適切なケアを行ってあげることは大切ですが、神経質になり過ぎなくても大丈夫な事も多いです。一進一退のアトピーとの戦いですが、確実に前に進んでいますので、ママも気持ちのゆとりを持ってあかちゃんのアトピーと向き合っていきましょう。
赤ちゃんのアトピー対策
保湿ケア
赤ちゃんのアトピー肌には、保湿ケアが1番大切です。
肌を清潔にして保湿剤を塗ってあげて下さい。症状が出ている箇所には、1日数回保湿剤を塗るようにしましょう(朝・昼・夕・寝る前くらい)。ぬるま湯で濡らしたガーゼなどで優しく抑えるようにして拭いてから保湿剤を塗ってあげて下さい。ゴシゴシ擦ると悪化してしまうので擦らないのがポイントです。
入浴後はアトピー症状が出ていない部分も含め、全身の保湿ケアを行うことで予防ができます。
また、母乳やミルク、食事などで口の周りが荒れやすい場合は、保護のためミルクや食事前後にも保湿剤を塗ってあげても良いですね。
締めつけのない服を着せる
服も肌への刺激になる要因の1つです。
赤ちゃんは汗っかきなので、汗を発散しやすい締めつけがなく、肌に負担の少ない素材の下着や服を選んであげましょう。汗の吸収が良い化繊の下着も見かけるようになりましたが、赤ちゃんの肌にはコットン素材が良いと思います。
ダニ・ホコリを撃退
「アレルギー患者が増えたのは清潔にしすぎている環境の影響」という研究結果もあるので、あまり神経質になる必要はありませんが、アトピー症状を緩和させるためには、ダニ・ホコリ対策もした方が良いですね。
いつものお掃除プラス赤ちゃんのお布団に掃除機をかけてあげましょう。
もちろん布団を干すのも効果的ですが、天日干しだけではダニを排除できませんので布団にも掃除機をかける事を習慣にしましょう。
布団用の掃除機は確かに効果的で扱いやすいですが、ご自宅にある掃除機でも十分効果があります。
ステロイド外用薬は良くないの?
赤ちゃんのアトピーなどの皮膚症状で小児科を受診すると、まずは保湿剤が処方されるかと思います。そして、保湿剤で良くならず再度受診すると、ステロイド剤を処方されるケースが多いです。
そして多くのママは「ステロイド!?」と嫌悪感を持たれると思います。私もそうでした。
確かにステロイド剤は副作用もある強い薬なので、こればかりに頼るのは危険もあると思います。
しかし、皮膚の炎症が悪化してかゆみが強い場合や、皮膚がグチュグチュしてしまった時は、ステロイド剤で症状を落ち着かせることが必要です。上手に活用することで症状を緩和し、赤ちゃんのアトピーを改善していく第1歩になるものでもありますので、「ステロイド剤は良くない!」と決め付けるのは避けたいですね。
ステロイド剤の怖いところは、ステロイド剤の使用を止めるとまた症状が悪化してステロイド剤を手放せなくなる事です。
でも、大丈夫です!!
ステロイド剤で症状が落ち着いた状態で保湿ケアを行うことで保湿効果が発揮しやすい状態になり、ステロイド剤ループから抜け出すこともできます。
「季節や環境によってまた症状が悪化してしまった時のみステロイド剤を使う」と言うように、使い方を間違えなければステロイド剤はミカタになってくれる物です。
もちろん、症状が落ち着くならばステロイド剤を使わないに越したことはありません。ステロイド剤を使用しなくても症状が緩和されるよう、保湿ケアで赤ちゃんの肌を守ってあげたいですね。
赤ちゃんのアトピーには、保湿ケアが重要です。保湿をすることで、皮膚を内側・外側の両方からバリアすることができますので、継続して保湿を行ってあげて下さい。
症状が良くなると保湿ケアも止めてしまう方もいますが、予防の意味でも保湿ケアは続けてあげましょう。もちろん、症状が落ち着いているならば1日の保湿剤を塗る回数を減らすなどの対応は良いと思います。赤ちゃんの肌の状態をみて判断してあげて下さい。
ただ、朝と夜はしっかりと肌を保湿して、皮膚を守ってあげましょう。
病院でステロイド剤が処方された場合は、しっかり使ってまずは症状を落ち着かせる事も必要です。その上で、もうステロイド剤を使用しなくてもいいように、保湿ケアで再発を防止していくことが大切です。
成長と共に皮膚も強くなっていきます。焦りは禁物です!神経質にならず、ゆったりとした気持ちで見守っていきたいですね。